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高橋由伸臨時コーチが選手たちの熱意に応える丁寧な指導で技術や意識を惜しみなく伝授

2024年6月30日

 6月30日、「第43回 プラハベースボールウィーク」(チェコ・プラハで7月6日から9日)と「第31回 ハーレムベースボールウィーク」(オランダ・ハーレムで7月12日から19日)に出場する侍ジャパン大学代表の直前合宿2日目が神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。
 この日から2004年アテネオリンピックで銅メダル獲得にも貢献した元巨人の高橋由伸臨時コーチが参加。選手たちの熱意に応える熱心な指導が展開された。

 この日もまずはシートノックや挟殺プレー、牽制などで連係を深めるとともに、チームとしての約束事を確認した。
 その後はフリー打撃や昼食を挟んでの特打中心の自主練習となり、高橋臨時コーチに各選手が積極的に教えを請い、同コーチもその熱意に応えて身振り手振りも合わせながら丁寧に指導を行った。
 幼い頃に観ていたスター選手の指導とあって、渡部聖弥(大阪商業大)は「話を聞けてメチャクチャ嬉しかったですし、写真も撮ってもらいたいです」と笑い、印出太一(早稲田大)は「プロであれだけのキャリアを積んできた方なので、説得力がとてもありました」と充実の表情で振り返った。
 また、合宿期間中に鋭い打球を放ち目立っている立石正広(創価大)や西川史礁(青山学院大)も、「シンプルに打つための下半身の使い方を教えてもらいました」(立石)、「せっかくのこの機会を逃さないよう、タイミングや間の取り方を教わりました」と叡智を吸収したようだ。
 最後は鳥山泰孝コーチの依頼で、野手全員の前でティー打撃を実演する中で実戦に繋がる技術や意識を惜しみなく伝授。選手たちと指導陣は真剣な表情でそれを聞き入った。

 すべての練習を終え、堀井哲也監督は「守備の確認もできましたし、高橋さんから個々にもチーム全体にも様々なアドバイスをいただき、濃厚な時間でした」と充実の1日を総括。高橋臨時コーチについては「あれだけの実績を残した選手でしたし、監督も務めていたので指導者目線も理解されていました。言葉一つひとつに重みがありました」と感謝。練習前に「こんなチャンスは滅多に無いから、どんどん聞きに行ったらどうだ」と伝えていた選手たちの動きについても、「積極的に話を聞いていて、そういう姿勢も素晴らしいですね」と感心していた。

 7月1日は、高橋臨時コーチの指導が引き続き行われるとともに、10時からは侍ジャパンU-23代表候補と練習試合を行う。初の実戦に向けて堀井監督は「選手がどんなパフォーマンスをするのか、しっかり選手の動きを見ていきたいです。高橋さんにも試合中含め、様々なアドバイスをいただけるのではないかと楽しみにしています」と期待。合宿3日目も貴重な指導と実戦の機会でチーム力をさらに上げていくことを目指す。

コーチ・選手コメント

高橋由伸臨時コーチ

「選手・指導者の方と様々なお話ができました。指導は今日と明日だけなので細かいところというよりは、共通することや選手たちの質問に対して、僕がやってきたことや考えを伝えました。その中で彼らが合わなければそれでいいし、選択肢の1つになってくれたら、それはそれで嬉しいですね。質問はボールの待ち方や内角の打ち方が多かったですかね。あとはバットの出し方ですね。いかにボールとバットを合わせるかのイメージや感覚を伝えました。明日は実戦の中で感じることがあれば伝えられたらと思いますし、選手たちが感じることがあって聞いてきてくれた際は答えられたらと思います」

渡部聖弥(大阪商業大)

「初球の待ち方を聞きました。お話を聞いて、来る可能性の多いボールに思いきって張っていくことが大事だと思いました。あとは、球に対してのバットの入れ方がセンター中心で良い形であれば、そこから各方向に散らばっていくから、打球方向は気にしなくていいと教えてもらいました。プロのトップレベルで感じられてきたことを、明日も少しでも多く吸収したいです」

印出太一(早稲田大)

「試合の中でのボールの待ち方や打撃練習で意識していることを聞いて、すごく参考になりました。若いカウントでの意識の整理や、速い球ほど上半身の力を抜いて、足腰でタイミングを取って、手を出していくイメージを聞くことができました。明日は実戦初戦なので、スタートを大事にするとともに、課題や収穫を大事にしながらもしっかり勝ちに行き、大学代表のプライドを持って戦います」

西川史礁(青山学院大)

「タイミングや間の取り方を聞いて吸収できました。調子が良い時は間が取れているのですが、リーグ戦後半からそれが失われていたので、聞くことができて良かったです。幼い時に活躍をすごく観ていた方なので、とてもありがたかったです。明日はレベルの高い社会人野球の選手たちとの試合になるので、しっかり貪欲に勝つことにこだわっていきたいです」

第31回 ハーレムベースボールウィーク

大会概要 出場選手

大会期間

2024年7月12日~7月19日

オープニングラウンド
2024年7月12日(金)22:30 チャイニーズ・タイペイ(雨天順延)日本
2024年7月13日(土)23:15 アメリカ 5 - 9 日本
2024年7月15日(月)2:30 日本 5 - 4 スペイン
2024年7月15日(月)18:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 2 日本
2024年7月16日(火)22:30 イタリア 2 - 8 日本
2024年7月18日(木)2:30 日本 5 - 1 オランダ
※開始時刻は日本時間(オランダ:時差-7時間)

準決勝
2024年7月18日(木)22:30 日本 8 - 0 チャイニーズ・タイペイ
2024年7月19日(金)2:30 オランダ 1 - 2 アメリカ
※開始時刻は日本時間(オランダ:時差-7時間)

決勝
2024年7月20日(土)2:30 日本 10 - 4 アメリカ
※開始時刻は日本時間(オランダ:時差-7時間)

開催地

オランダ(ハーレム)

出場する国と地域

日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、イタリア、スペイン

第43回 プラハベースボールウィーク

大会概要 出場選手

大会期間

2024年7月6日~7月9日

グループA
2024年7月6日(土)21:30 ドイツ 3 - 7 日本
2024年7月7日(日)21:30 日本 3 - 2 チャイニーズ・タイペイ
2024年7月9日(火)2:00 日本 9 - 3 チェコ
※開始時刻は日本時間(チェコ:時差-7時間)

決勝
2024年7月10日(水)2:00 日本 5 - 3 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(チェコ:時差-7時間)

開催地

チェコ(プラハ)

出場する国と地域

グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、ドイツ
グループB
オーストリア、ギリシャ、ハンガリー、スロバキア、リトアニア

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