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試合レポート

榊原七斗の3安打4打点1本塁打の活躍などで連勝 日本史上初の3連覇に王手

2025年7月9日

 7月9日、「第45回 日米大学野球選手権大会」(7月13日まで北海道、新潟、東京で5試合開催)の第2戦がエスコンフィールド HOKKAIDOで行われた。前日に6対1と快勝を収めた侍ジャパン大学代表は、この日も投打が噛み合い8対1でアメリカ大学代表を圧倒。日本史上初の3連覇に王手をかけた。

 走攻守三拍子揃った3年生外野手が持ち味を遺憾無く発揮し、チームを大勝に導いた。
 侍ジャパン大学代表打線は2回まで2026年のMLBドラフトで上位指名候補に挙がる右腕のブレット・レンフロウ(ヴァージニア工科大)から得点を奪えずにいたが、3回に試合を動かした。
 先頭の松下歩叶(法政大)が四球で出塁すると、続く榊原七斗(明治大)が力強いストレートをものともせずに振り抜くと打球は右中間を真っ二つに破る二塁打に。松下が一気に生還し先制点を挙げた。さらにその後もチャンスが続き、立石正広(創価大)の強い当たりを、遊撃手のロッチ・チョロウスキー(UCLA)が後逸。前日で好守を連発した名手のまさかの失策により2点目を挙げた。
 4回にも再び榊原が見せ場を作る。2番手のコール・ギブラー(アーカンソー大)から振り逃げと四球でチャンスをもらうと、ここまで2試合通じて無安打だった松下の当たりが大きく跳ねて三塁手の頭上を超えていき1点を追加。そして、榊原がやや中寄りに入ったストレートを見逃さずフルスイング一閃。打球はライト側のブルペンに飛び込む3ラン本塁打に。試合の主導権を完全に握る一発で6対0と点差を広げた。さらに5回には大塚瑠晏(東海大)の犠牲フライと松下のライト前安打で2点を追加した。

 この大量援護に先発の中西聖輝(青山学院大)は序盤から力強いストレートとキレの良い変化球のコンビネーションでアメリカ大学代表打線に反撃を許さず5回まで1安打に抑えた。6回にAJ・グレイシア(ヴァージニア大)の二塁打とザイオン・ローズ(ルイビル大)のセンター前安打で1点を返され、その後連続四球で満塁のピンチを背負ったが、鋭く落ちるフォークで空振り三振を奪ってピンチを脱出。「変化球を低めに集められたからかなと思います」と8三振を奪うなど、6回3安打1失点でまとめた。
 6回以降、打線はライアン・リンチ(ノースカロライナ大)らの前に得点を奪うことはできなかったが、宮城誇南(早稲田大)と毛利海大(明治大)が三者連続三振を奪って流れを渡さず。最終回は齊藤汰直(亜細亜大)が1安打こそ打たれるが、フォークで連続三振を奪って試合を締めた。

 この後、両代表は10日に北海道から新潟へ移動。11日の17時から第3戦、12日の正午から第4戦を、ともにHARD OFF ECO スタジアム新潟で戦う。

 北海道の地での2試合は投打が噛み合う内容となったが、過去6大会がすべて3勝2敗(両代表が3回ずつ優勝)で終わっているように、油断は禁物。堀井監督も「(アメリカ大学代表は)バットが振れてきていますし、コンディションも上がってきている。このままでは終わらないので、気を引き締めていきたいです」と警戒するように、日本史上初の3連覇に向けて、気の緩みなく突き進んでいく。

監督・選手コメント

堀井哲也監督

「先発の中西がしっかりと投げてくれて、打線も榊原を含めてしっかりと繋がりました。(打線は12安打8得点という結果は)大学球界のトップ選手が集まっているので、技術的なことは心配していません。アメリカのピッチャーのタイミング、スピード、変化球への対応については本当に良い感じにできています。選手の能力の高さに加えて、(直前合宿で臨時コーチを務めた)高橋由伸さんのアドバイスが非常に大きかったと思います」

榊原七斗(明治大)

※本塁打を含む3安打4打点の活躍
「中西さんが試合を作って、早い段階で得点をしないといけないと思いました。(前日から打撃で修正した点は)試合前のバッティング練習もあまり良くはなかったんですけど、タイミングとポイントだけをしっかりすれば、自分の中で修正できるというところはあったので、そこだけを意識して打席に立ちました」

中西聖輝(青山学院大)

※6回3安打1失点8奪三振の好投
「まず勝てたことが非常に嬉しいです。内容としてはそこまで良くはなかったのですが、なんとか1失点で抑えられたということは良かったです。(6回の満塁のピンチは)自分が四球を出して招いたので、なんとか試合を壊さないように、これ以上失点しないようにという気持ちでした。調子は決して悪くないのですが、今日の試合も100球以上投げているので、四球やフルカウントにする回数をもっと減らしていきたいです」

アンディー・スタンキウィクス監督

「2日連続で日本の基礎がしっかりした野球に負けてしまいました。こちらが付け入る部分がありませんでした。素晴らしいチームですが、このまま負けるわけにはいきません。今日は16三振を喫してしまい、自分たちのスイングができずに、守備にも失点に繋がるミスが出ました。日本の投手陣は先発の中西投手をはじめ、ストライク先行で来るので、カウントを我々が有利に進めることができるように、明後日以降早めにスイングを仕掛けて、前にボールを飛ばしていきたいです」

ザイオン・ローズ(ルイビル大)

「日本チームは非常にいいプレーをしています。しかし私たちにはまだ十分には出せていないポテンシャルがあります。そこはしっかりと次の試合で出せるように頑張っていきたいです。(中西投手については)結果が全てです。球種も豊富でまったく打てずに、抑え込まれてしまい、自分たちのバッティングをさせてもらえなかったです」

第45回 日米大学野球選手権大会

大会概要出場選手チケット(外部サイト)放送予定

大会期間

2025年7月8日~7月13日

試合日程
7月8日(火)18:00 日本 6 - 1 アメリカ
7月9日(水)18:00 アメリカ 1 - 8 日本
7月11日(金)17:00 日本 - アメリカ
7月12日(土)12:00 アメリカ - 日本
7月13日(日)17:00 日本 - アメリカ

開催球場

エスコンフィールドHOKKAIDO
HARD OFF ECO スタジアム新潟
明治神宮野球場

侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表/沖縄県高校選抜 7/5
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