7月21日、「ラグザス presents 第8回 WBSC U-12野球ワールドカップ2025」(台湾・台南市で7月25日から8月3日まで)に出場する侍ジャパンU-12代表の直前合宿2日目が行われた。






この日は専修大野球場で中学硬式野球クラブの強豪・湘南ボーイズの1年生を主体とした選手たちを相手にした練習試合が行われた。
初の実戦となったが、序盤から侍ジャパンU-12代表が主導権を握った。初回に吉塚真之介(狭山西武ボーイズ)がライトの規定エリアを越える本塁打を放って先制すると、2回には茨木雄之介(松戸中央ボーイズ)と寺田大智(千葉リトルリーグ船橋)の連打でチャンスを作り、阿部旭冴(埼玉イーストリトルリーグ川口)のセカンドゴロの間に茨木が生還し2点目、3回には外山泰基(福岡ベースボールポニー)と吉塚の連打で3点目を加えた。
投手陣も阿部が初回を無失点に抑えると、2番手の橋本翔太朗(高崎ボーイズ)も1点こそ返されるものの後続を冷静に抑えて2回1失点、3番手の福山恒成(多摩リトルリーグ稲城)が三者連続三振に抑えるなどして反撃を防いでいく。
5回には丸山峻輝(新潟リトルリーグ)が1点を失うも、直後の6回表に河津勇誇(糸島ボーイズ)のタイムリーでダメ押し。その裏を丸山が無失点に抑えて、4対2で勝利を収めた。
その後、無死一、二塁から始まるタイブレーク練習が1イニング行われ、外山のタイムリーで1点を挙げるも後続が併殺などに倒れると、その裏に下平丞汰(武蔵嵐山ボーイズ)が2点を失い、こちらは敗れることとなった。






試合後にはミーティングが行われ、大久保秀昭監督ら首脳陣から収穫と課題が選手たちに伝えられた。特に基本的なことや意識で防げることには細かく注意がされ、W杯初優勝に向けては、まだ突き詰めるべきことも多そうだ。一方で前日に時間を割いたサインプレーでは二塁牽制を成功させるなど、やってきたことの成果がさっそく表れる場面もあった。
最後は投内連係と希望者によるフリー打撃が行われ、グラウンドでの全メニューを終了し宿泊先に戻った。
大久保監督は初の実戦を終え「やってみないと分からないこともありますし、なによりしっかり試合になってよかったです。なんとなく見えてくるものがありましたし、思った以上にやれそうだなという選手もいました。力を引き出していきたいですね」と振り返った。一方で球数制限のある投手起用については「やりくりが難しいですね。林卓史コーチとともに悩んでいきたいです」と苦笑い。適性を見つめながら、より良い運用を模索していく。そして「打った・打たないではなく基本的なこと、誰でもできることをしっかり突き詰めていきたいです」と凡事徹底を深めていく考えを示した。
主将の外山も「いろんな課題が出たと思うので、みんなで集まって話したり、一人ひとりで考えたりして、課題を潰していきたいです」と選手たちも意識高く、短い合宿期間を充実のものにしようと取り組んでいる。
直前合宿最終日となる22日はジャイアンツタウンスタジアムで稲城リトルシニアと対戦する予定となっている。
選手コメント
吉塚真之介(狭山西武ボーイズ)
「しっかり振った結果がホームランになりました。2打席目は力まないようにセンター方向への打球を心がけました。まだ2日目ですが元気で連係も取れているいいチームです。打撃が武器なので世界一に貢献していきたいです」
阿部旭冴(埼玉イーストリトルリーグ川口)
「球は走っていませんでしたがコントロールを大事に打たせて取る投球をしました。強肩と力強い打撃が武器。試合に出てホームランを打つことと、U-12W杯初優勝が目標です」
橋本翔太朗(高崎ボーイズ)
「ストレートは走っていましたが甘いところに入ってしまいました。ストレートでストライクが取れて、スライダーやチェンジアップを外す投球が持ち味。世界一のためにできることをしっかりとしていきたいです」
福山恒成(多摩リトルリーグ稲城)
「ストレートが走っていて三者連続三振を取ることはできましたが、高めにボールが行ってしまったことは反省です。走攻守すべてに自信があります。チャンスで打てて信頼される選手になりたいです」
ラグザス presents 第8回 WBSC U-12野球ワールドカップ2025
大会期間
2025年7月25日~8月3日
オープニングラウンド(グループA)
7月25日(金)15:30 日本 17 - 0 ドイツ
7月26日(土)15:30 日本 4 - 0 キューバ
7月27日(日)19:30 チャイニーズ・タイペイ 2 - 7 日本
7月28日(月)15:30 メキシコ - 日本 雨天延期
7月29日(火)11:30 日本 15 - 0 オーストラリア
7月30日(水)11:30 メキシコ 7 - 6 日本
スーパーラウンド
7月31日(木)15:30 日本 4 - 0 韓国
8月1日(金)15:30 日本 10 - 6 ドミニカ共和国
8月2日(土)15:30 日本 0 - 8 アメリカ
決勝
8月3日(日)11:00 アメリカ 7 - 1 日本
開催地
台湾(台南)
出場する国と地域
グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、メキシコ、キューバ、オーストラリア、ドイツ
グループB
アメリカ、韓国、パナマ、ドミニカ共和国、チェコ、南アフリカ
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