11月2日、「ラグザス presents WBSC U-23野球ワールドカップ2026」(日本時間11月7日から16日までニカラグア・マナグア)に出場する侍ジャパンU-23代表の直前合宿3日目が、神奈川県川崎市のENEOSとどろきグラウンドで行われた。この日はENEOSとの練習試合を実施したが、降雨のために試合は4回裏を終えた時点で0対0のまま終了した。試合後に予定されていたタイブレーク練習も行われなかった。

これでU-23代表は直前合宿を終了。翌3日にはワールドカップの開催地、ニカラグアへ向けて渡航する。
午後から降雨が強まる予報を鑑み、当初、14時だった練習試合の開始時刻は急遽12時半へと早められた。
侍ジャパンU-23代表の先発マウンドには森煌誠(NTT東日本)が上がった。10月下旬のNPBドラフト会議で広島カープより6位指名を受けた右腕は、初回に単打を、2回には四死球を1つずつ与えるも落ち着きを失うことはなく、いずれの回も無失点で切り抜けた。
杉浦正則監督は、所属チームであまり先発を担っていない中でも森が「落ち着いて打者と勝負ができていた。変化球でストライクが取れますし、強いまっすぐを投げていた」と評価した。
2イニングを投げ2奪三振を記録した森の後は、飯田真渚斗(日立製作所)と藤井真仁(日本製鉄東海REX)がそれぞれ1イニングずつを投げ、被安打0だった。
とりわけ圧巻だったのが藤井で、対峙した打者をすべて三振に切って取り、三者凡退とした。
「彼は結構、三振を取れる投手だなという感じはしていました。今日このような形で終われたので非常に心強く、いつどこでも行けそうな感じでしたし、ぬかるんだマウンドなどまったく気にすることなく投げることができていたので、良かったです」
杉浦監督は藤井の好投について、このように述べつつ声を弾ませた。

試合開始時には霧状だった雨は、2回頃からは次第に強くなっていった。3回裏終了後にはマウンドに土が足されるなど、整備が行われた。
一方、打線は2安打に終わったが、その2本ともが前日のNTT東日本戦では無安打だった渡邉旭(バイタルネット)によるものだった。
この日は下位打線の面子を前日から変更し、初谷健心(JR東日本)、三井雄心(Honda)、谷川翔太(三菱自動車倉敷オーシャンズ)、池本真人(NTT東日本)が先発に名を連ねた。
今回の合宿の2試合で計2得点と打棒の爆発とはならなかったものの、杉浦監督は打線の打席でのアプローチ自体は悪いものではなかったとし、「我々スタッフの中では安心できる材料のほうが多かった」と振り返った。
監督・選手コメント
杉浦正則監督
「今日は4イニングで得点はできませんでしたが、投手陣が雨で下がぬかるんでいる中でも対応してくれて、持ち味を出して抑えてくれました。起用法については固まりつつありますが、短期決戦なので良い選手をどんどん使っていこうとは思っています。一定程度、最初のオーダーは固まっていますが、途中でどんどん変更していく可能性はありますね。選手たちは合宿を通して1日目より2日目、2日目より3日目と声をかけ合うところが増えていると感じました。昨日はメンタルの先生から仲間というのは馴れ合うことではなく、厳しいことでも言うべきことは言えたり、意見交換したりすることも大切だと講義していただいたのですが、勝負をしにいく仲間になっていきたいです」
森煌誠(NTT東日本)
「今日の自分の投球は、ストライク先行でいくことができなかったり、四死球で出塁を許したりと納得のいく内容ではなかったのですが、ゼロに抑えることができたのは良かったです。まっすぐ自体は走っていた感覚はありましたが、高めに散らばってしまったり、走者を出してからは投げ急いでしまったりというのがあったので、まだ修正しないといけないところはあると思います。杉浦監督からはカーブを投げた後のまっすぐが高めに浮きやすいので、修正方法を教えてもらいました。前回、前々回のワールドカップにもNTT東日本の先輩がいて優勝をしていますし、僕としても3連覇に向けて勝利に貢献したいなと思っています」
渡邉旭(バイタルネット)
「安打が出て、率直にほっとしているというのが一番です。杉浦監督からも結果を恐れずに思い切っていっていいよと言われていたので、今日はシンプルにそれを実行できました。前の試合では割り切れない打席もあったので、悔いが残らないように自分からどんどんしかけていこうという気持ちでいました。この代表には同年代の選手が集まっていて意識の高い選手や技術の選手がいるので、自分も刺激を受けています。普段はこういう環境はなかなか経験できないので、彼らからも刺激をもらって一緒に成長できたらと思っています。個人的には海外の選手と対戦するのは初めてなのですが、考えすぎず、何かを変えることもなく、自分からしかけていけば良い結果が出ると思うので、自分のスタイルを貫きたいです」
ラグザス presents WBSC U-23野球ワールドカップ2026
大会期間
2026年11月7日~11月16日
オープニングラウンド(グループB)
11月7日(土)9:30 日本 - イギリス
11月8日(日)9:30 日本 - 韓国
11月9日(月)3:00 キューバ - 日本
11月10日(火)9:30 南アフリカ - 日本
11月11日(水)3:00 日本 - ベネズエラ
※開始時刻は日本時間、ニカラグア(マナグア):時差-15時間
スーパーラウンド
11月13日~11月15日
※開始時刻は日本時間、ニカラグア(マナグア):時差-15時間
3位決定戦・決勝
11月16日
※開始時刻は日本時間、ニカラグア(マナグア):時差-15時間
開催地
ニカラグア(マナグア)
出場する国と地域
グループA
チャイニーズ・タイペイ、プエルトリコ、パナマ、オーストラリア、ニカラグア、チェコ
グループB
日本、韓国、ベネズエラ、キューバ、イギリス、南アフリカ


























