9月3日から11日までの期間で韓国・釜山において行われる「WBSC第7回女子野球ワールドカップ」5連覇へ向け、侍ジャパン女子代表の強化合宿が高知県高知市の春野総合運動公園にて、4月16日から2日間に渡り開催された。
最終日となった17日は、午前中に予定されていた中学硬式野球・ヤングリーグ所属の南国マリナーズとの再戦は前夜から朝方まで激しく降った雨によるグラウンドコンディション不良により中止。選手たちは午前9時から室内練習場でアップに入り、投手陣は今回の合宿に帯同した元女子野球選手の柴田 真紀子トレーナーによるメディカルチェックと、けん制トレーニングを交互にこなし、一方の野手陣はカウントで追い込まれた際を強く意識した打撃練習に取り組んだ。
また、室戸高校女子硬式野球部によるグラウンド整備と天候回復により屋外の野球場が使える状態になった午後には、打順7人による7イニング制の変則紅白戦を実施。後攻の白組が14対9で勝利した。
この紅白戦で特筆すべきは走塁と小技の高い精度で、実戦でのチームの得点パターンを意識したこと。紅組が犠打1・犠飛1・バント安打2本に盗塁1個を決めれば、白組も犠打5・バント安打3本に盗塁4を記録。
「紅白戦を通じて僕が伝えたいケースを体感・体験できました」(大倉孝一監督)と、指揮官の言葉からは、午前中の練習テーマをすぐに実戦へと落とし込みながら、投手陣を攻略した各打者の戦術理解度の高さがうかがえた。
5大会連続女子野球ワールドカップを目指すと同時に、前回大会ではキャプテンを務めた志村 亜貴子(アサヒトラスト)も、「想像していたよりコミュニケーションをみんなが取れていて、まとまるのも速かったです」と語り、高知強化合宿の2日間は、代表候補選手たちにとっても、実り多きものとなった。
次回は4月29日に強化合宿が開催される予定。代表候補選手たちは、今回の高知強化合宿で得たそれぞれの宿題を持ち帰り、自身のレベルアップを図るとともに、さらなるアピールを続けていく。
第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ
大会概要
第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ 出場選手(2016年7月10日発表)
大会期間
2016年9月3日~11日
オープニングラウンド
9月3日(土)19:00 カナダ 2 - 8 日本
9月4日(日)14:00 日本 12 - 0 オランダ
9月5日(月)14:00 日本 18 - 0 インド
スーパーラウンド
9月7日(水) 14:00 ベネズエラ 2 - 7 日本
9月8日(木) 19:00 日本 10 - 0 チャイニーズ・タイペイ
9月9日(金) 19:00 日本 10 - 0 オーストラリア
9月10日(土)14:00 日本 6 - 0 韓国
決勝
9月11日(日)18:00 日本 10 - 0 カナダ
会場
韓国釜山広域市キジャン郡
侍ジャパン女子代表候補 マドンナジャパン座談会
【第1回】マドンナジャパンの注目3選手の素顔
【第2回】3選手がそれぞれに感じる女子野球界の変化を語る>
【第3回】マドンナを目指す全国の野球女子たちに伝えたいこと