「第1回WBSC U-23ワールドカップ」(メキシコ・モンテレイ)のオープニングラウンドの最終戦が1日(日本時間2日)に行われ、侍ジャパンU-23代表が11対2でオーストラリアに快勝。5戦全勝のグループB首位でスーパーラウンド進出を決めた。
4戦全勝同士の対決となった一戦。日本の先発は、2日前のアルゼンチン戦で1イニングをリリーフ登板した左腕・笠原大芽(福岡ソフトバンク)。初回はやや制球に苦しみながらも威力のあるストレートと切れ味鋭いスライダーで2三振を奪う上々の立ち上がり。すると打線が1回裏、1番の武田健吾(オリックス)の四球、2番・植田海(阪神)の犠打に3番・乙坂智(横浜DeNA)の進塁打で2死3塁とすると、今大会ここまでの4試合で打率5割&10打点をマークしていた4番・真砂勇介(福岡ソフトバンク)がレフト線へのタイムリー2塁打を放って1点を先制した。
さらに3回、9番・吉持亮汰(東北楽天)のヒットから1死1、3塁として、乙坂がレフトへ犠牲フライを放って1点を追加。そして4回には、この回先頭の真砂がフルカウントからレフトスタンドへソロアーチ。その後も各打者が集中力を保ち、5回にも吉持の犠牲フライで1点を加えると、6回には2死1、3塁から吉持、武田の連続タイムリーなどで3得点。6回を終えて7対0と試合の大勢を固めた。
打線の援護を受けた笠原は3回1死1、3塁のピンチをサードゴロ併殺打で切り抜けると、4回から4者連続三振を奪うなど3イニング連続の三者凡退と快調にアウトを重ねる。7回に2死からヒットと四球で満塁とされて2点タイムリーを浴びて降板したが、6回2/3を5安打9奪三振2失点と先発の役目を十分に果たした。
打線は7回にも三好匠(東北楽天)の特大2ランに、吉持、武田の連続タイムリーで4点を加点。計12安打で効率よく11得点を奪うと、6回途中から永谷暢章(JR東日本)、歳内宏明(阪神)と繋いで悠々と逃げ切った。
これで日本はオープニングラウンド5試合で計58得点8失点。5戦全勝でグループBを首位で突破した。A、B両グループの上位3チームで争われるスーパーラウンドは3日(日本時間4日)からスタート。まずはグループA2位の韓国と対戦する。試合を重ねるごとに結束力も高まってきた若き侍ジャパン。ここからが本当の勝負になる。
選手コメント
斎藤監督コメント
「全勝同士ということなので非常に緊張する試合になると思いました。笠原が相手の攻撃をよく抑えていました。本来の投球をすればそんなに打たれる事はないと思っていたので、いいピッチングだと思います。攻撃も1点1点積み重ねていく形がうまく取れてました。スーパーラウンドでも、自分たちの野球をすればいい野球ができて勝てると思います。」
三好主将コメント
「(HRのシーンは)2点取られたあとで、2アウトから回ってきたので大きいのを狙いにいった。こっちにきて、(チームメートと)食事に行ったり、部屋で話したりしながらチームワークができてきている。」
第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップ
大会期間
2016年10月28日~11月6日
オープニングラウンド
10月29日(土)2:00 ニカラグア 1 - 6 日本
10月30日(日)2:00 日本 15 - 3 チャイニーズ・タイペイ
10月31日(月)9:00 アルゼンチン 2 - 10 日本
11月1日(火)9:00 日本 16 - 0 オーストリア
11月2日(水)3:00 日本 11 - 2 オーストラリア
スーパーラウンド
11月4日(金)9:00 日本 2 - 1 韓国
11月5日(土)9:00 パナマ 3 - 2 日本
11月6日(日)9:00 日本 3 - 2 メキシコ
※日時は日本時間
決勝戦
11月7日(月)9:00 日本 10 - 3 オーストラリア
開催地
メキシコ モンテレイ市
参加国
グループA
韓国、ベネズエラ、メキシコ、チェコ、パナマ、南アフリカ
グループB
日本、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、ニカラグア、アルゼンチン、オーストリア