10月28日にメキシコで開幕する「第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップ」。合宿、練習試合を経てチーム一丸で世界に挑む侍ジャパンU-23代表。代表に選出された、歳内宏明選手(阪神タイガース)を紹介します。侍ジャパンの初戦は、日本時間の10月29日(土)午前2:00からニカラグアとの対戦です。
国際大会で大きな強みになる縦変化球の究極系「スプリット」を自在に操る高卒5年目右腕。ルーキーイヤーから5年連続で一軍登板を経験し通算57試合登板で2勝4敗4ホールドと実績も十分だ。
中学時代は田中将大投手(MLBニューヨーク・ヤンキース)も所属した宝塚ボーイズで活躍。その名が一躍轟いたのは福島県の強豪・聖光学院高に進んでから。2年夏の甲子園では北海道日本ハムの先発ローテーションを担う有原航平や、侍ジャパンU-23チームとして今回、一緒にプレーすることになった丸子達也(JR東日本)がいた広陵に完封勝利。3回戦でも侍ジャパントップチーム・山田哲人(東京ヤクルト)など強打者がそろう履正社相手にも完投勝利でベスト8入り。
さらに3年夏の甲子園でもスプリットを駆使して2試合を投げて30奪三振。8月下旬には日本開催の第9回AAAアジア野球選手権大会で初の日本代表入りを果たし、優勝に貢献。2011年・阪神タイガースドラフト2巡目指名を受けることになった。
プロ入り後は2013年9月2日の広島東洋カープ戦で先発として一軍デビューを果たし5回2失点。プロ入り4年目の2015年からはリリーフ投手に活路を求め、2015年には29試合に登板し1勝1敗2ホールド・34回3分の1を投げて防御率2.62とキャリアハイの成績。今季は9試合の登板で2ホールド・防御率3.00をマークした。
145キロ前後のストレートに、高校時代から進化した2種類のスプリットのコンビネーションは、強打者たちを驚かせることは必至であろう。2012年にアジアを席巻した「歳内スプリット」。今度は世界を相手にうなりをあげる。
第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップ
大会期間
2016年10月28日~11月6日
オープニングラウンド
10月29日(土)2:00 ニカラグア 1 - 6 日本
10月30日(日)2:00 日本 15 - 3 チャイニーズ・タイペイ
10月31日(月)9:00 アルゼンチン 2 - 10 日本
11月1日(火)9:00 日本 16 - 0 オーストリア
11月2日(水)3:00 日本 11 - 2 オーストラリア
スーパーラウンド
11月4日(金)9:00 日本 2 - 1 韓国
11月5日(土)9:00 パナマ 3 - 2 日本
11月6日(日)9:00 日本 3 - 2 メキシコ
※日時は日本時間
決勝戦
11月7日(月)9:00 日本 10 - 3 オーストラリア
開催地
メキシコ モンテレイ市
参加国
グループA
韓国、ベネズエラ、メキシコ、チェコ、パナマ、南アフリカ
グループB
日本、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、ニカラグア、アルゼンチン、オーストリア