「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」(メキシコ・モンテレイ)のスーパーラウンドが4日(日本時間5日)に行われ、侍ジャパンU-23代表が2対3でパナマに逆転負け。今大会初黒星を喫した。
オープニングラウンドのA、B両組首位同士の対決。雨の影響で開始が約50分遅れた中、日本は初回、パナマの先発・A.ヴェラスケスから2番・植田海(阪神)がヒットで出塁したが、相手暴投の間に1塁から一気に3塁を狙ってタッチアウト。すると続く3番・乙坂智(横浜DeNA)が3塁線を破るヒットを放つチグハグな攻撃で無得点に終わる。
その裏、先発マウンドに上ったのは、この日20歳の誕生日を迎えた安樂智大(東北楽天)。6回5安打3失点だったチャイニーズ・タイペイ戦以来のマウンドで、先頭打者にいきなりヒットを許した後、2死2塁から4番・I.マッケンジーにレフト前ヒットを浴びたが、レフト・真砂勇介(福岡ソフトバンク)が本塁への好返球で失点を逃れた。
すると2回、この回先頭との5番・山下幸輝(横浜DeNA)が、1ボールからの2球目を捉えてライトスタンドへ飛び込む先制ソロ。さらに内野安打で出塁した廣岡大志(東京ヤクルト)が相手のワイルドピッチと悪送球で3塁まで進み、1死1、3塁から9番・吉持亮汰(東北楽天)のサードゴロの間に本塁生還。この回2点を奪った。
援護をもらった安樂は、2回に先頭打者に四球を許したが、後続を空振り三振とファーストゴロ併殺打に仕留めて無失点。しかし3回、1死走者なしから9番・J.ロドリゲスにソロアーチを被弾して1失点。5回にはまたも先頭打者に四球で出塁されると、送りバントなどで2死3塁とされ、再びJ.ロドリゲスに今度はセンター前タイムリーを浴びて2対2の同点に追い付かれた。
勝てば決勝進出が決まる日本は8回表、1死から2番・植田のヒットと乙坂の四球で1死1、2塁としたが、真砂が見逃し三振、山下がセンターフライに倒れて無得点。するとその裏、安樂がまたも先頭打者に四球を許して送りバントで1死2塁とされると、1番・R.オロスコのファーストゴロを一塁手・廣岡がファンブルして1死1、3塁。続くA.コルドバのセカンドゴロを二塁手・三好匠(東北楽天)が本塁へ送球するも、三塁走者の足が一瞬速く、2対3と勝ち越し点を献上。最後は9回2死2塁から吉持がピッチャーゴロに倒れてゲームセットとなった。
これで日本は今大会7戦目にして初黒星。先発の安樂は8回を6安打4四死球3失点。8イニング中5イニングで先頭打者を塁に出し、最後は守備の隙をつかれた形となった。だが、スーパーラウンドでは進出チーム同士のオープニングラウンドの勝敗を持ち越すため、日本は3勝1敗で依然として6チーム中の首位をキープ。決勝進出をかけて次戦5日(日本時間6日)に地元・メキシコとの大一番に臨む。
第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップ
大会期間
2016年10月28日~11月6日
オープニングラウンド
10月29日(土)2:00 ニカラグア 1 - 6 日本
10月30日(日)2:00 日本 15 - 3 チャイニーズ・タイペイ
10月31日(月)9:00 アルゼンチン 2 - 10 日本
11月1日(火)9:00 日本 16 - 0 オーストリア
11月2日(水)3:00 日本 11 - 2 オーストラリア
スーパーラウンド
11月4日(金)9:00 日本 2 - 1 韓国
11月5日(土)9:00 パナマ 3 - 2 日本
11月6日(日)9:00 日本 3 - 2 メキシコ
※日時は日本時間
決勝戦
11月7日(月)9:00 日本 10 - 3 オーストラリア
開催地
メキシコ モンテレイ市
参加国
グループA
韓国、ベネズエラ、メキシコ、チェコ、パナマ、南アフリカ
グループB
日本、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、ニカラグア、アルゼンチン、オーストリア