7月28日から台湾・台南市で開催される「第4回 WBSC U-12 ワールドカップ」。初優勝を目指す侍ジャパンU-12代表の直前合宿3日目が、都内グラウンドにて行われた。
チームとして初の実戦となる練習試合が組まれたこの日は午前中、ウォーミングアップとバッティング練習、シートノックを終え、リトルチームの強豪、武蔵府中リトルシニアとの練習試合に臨んだ。
「ポジションの適正を確認したり、投手は試合になると変わる子もいる。今日の試合は指示をあまり出さず、内容を問いません」と語った仁志敏久監督。気温30℃を超える中始まった練習試合は初回、先発の大山陽生(広島安佐ボーイズ)は先頭打者から三振を奪うと、続く打者にヒットを許すもけん制でアウトを奪い2アウトに。しかしそこから連打を浴び1点を失うと、ランナー1・2塁からセンターへタイムリースリーベース。さらにエラーも重なり初回に4点を失う。
続いて登板した米澤康太(枚方リーグ)、戸沢快生(秋田ファイターズ)も中学1年生主体の相手打線に失点するが、仁志監督は「年齢差のある選手もいる。同じ学年でも半年違うと全然違ってくる」と、力の差のある今回の練習試合では勝敗を気にしない考えを示した。
アピールしたい打線は4回、先頭の岡田光平(ナガセボーイズ)が左中間スリーベースで出塁すると、米澤が一二塁間を破るタイムリーヒットを放ち1点を返す。続く5回には山田脩也(荒町タイガース)、加藤滉大(名東千種リトル)がそれぞれヒットを放ちチャンスを作ると、相手バッテリーミスに山田が迷わずスタートをきりホームイン。好走塁でさらに1点を返す。試合には大敗したものの、選手それぞれが動きを確認しつつアピールした。
午後からはさまざまな動きのトレーニングとキャッチボールの後、バッティング練習が行われこの日の練習は終了。仁志監督は「声を掛け合うなどどのようにすればよかったのか気がついてくれた。自分たちで考えて気がつくことが重要なので、明日もプレーしながら考えてもらう」と収穫を口にした。
明日25日(火)も午前中に練習試合を予定。「明日も自分たちのアピールポイントを存分に出してほしい。」と期待を込めた仁志監督。国内での合宿も残りあと1日。練習、試合を通し、目前の本番へ向け侍ジャパンU-12代表は考える野球を身につけ、結束力を高めてゆく。
第4回 WBSC U-12 ワールドカップ
大会期間
2017年7月28日〜8月6日
オープニングラウンド
7月28日(金)11:00 チェコ 0 - 13 日本
7月29日(土)15:00 日本 5 - 6 メキシコ
7月30日(日)19:30 チャイニーズ・タイペイ 中止 日本
7月31日(月)15:00 日本 中止 南アフリカ
8月2日(水)11:00 日本 31 - 0 南アフリカ
8月2日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 5 - 7 日本
8月3日(木)10:00 日本 15 - 0ブラジル
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月3日(木)15:00 日本 10 - 0 ニカラグア
8月4日(金)11:30 日本 3 - 6 アメリカ
8月5日(土)15:00 日本 6 - 5 韓国
3位決定戦
8月6日(日)15:00 日本 0 - 1 メキシコ
開催地
台湾 台南市
参加国
グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、メキシコ、チェコ、ブラジル、南アフリカ
グループB
アメリカ、韓国、オーストラリア、パナマ、ニカラグア、ドイツ