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試合レポート

序盤は苦戦も加藤陸久のランニング本塁打を皮切りに得点重ねフィリピンに大勝

2017年11月2日

 11月2日、6つの国と地域がアジアナンバーワンをかけて争う第9回BFA U-15アジア選手権(志太スタジアム/静岡県伊豆市)の2日目が行われた。侍ジャパンU-15代表は、フィリピンと戦い10対0の5回コールド勝ちで大勝。大一番となる3日のチャイニーズタイペイ戦に向けて、弾みをつけた。

大一番に向けて課題も残る

 前日の香港戦で26対0と幸先良く大勝した侍ジャパンU-15代表だったが、この日は序盤に苦戦を強いられた。
 フィリピンの先発左腕・J.CRISOSTOMO投手の腕の振りや体格に似合わぬ、やや遅いストレートや変化球にタイミングが合わずに、3回まで濵田世投手(私立高知中)の内野安打と功刀史也外野手(南アルプス市立白根巨摩中)のセンター前安打の2安打に終わった。  この停滞した空気を払拭したのが、前日に4安打を放って8番から5番に昇格した加藤陸久外野手(開成町立文命中)だ。
 4回に四球で無死一塁となった場面で、J.CRISOSTOMOの甘く入った球を振り抜くと打球は中堅手の右を抜けた。そして加藤がスライドの大きい俊足を飛ばして、一気にホームイン。2点を先制した。この後、集中力が切れ始めたフィリピンのミスを見逃さずに、一挙7点を奪った。
 先発の右腕・濵田は3安打を浴びるなど、なかなかリズムに乗り切れなかったが、4回無失点にまとめた。すると、5回には功刀のセンター前への2点タイムリーと相手投手の暴投で、3点を追加。その裏を寺西成騎投手(能美市立根上中)が3人でしっかり締めて、10対0のコールド勝ちを飾った。

 大勝ではあったものの、わずか5安打に終わり伊藤将啓監督(習志野市立第一中)は「ウチに左打者が多く、フィリピンに左腕が多いので、あまり対応できませんでした。また球審によってストライクゾーンが違うことに対応できていない選手が何人かいますね」と課題を挙げた。
 3日は大会3連覇中のチャイニーズタイペイと13時半から対戦。大一番に向けて伊藤監督は「打撃がシュアで守備も上手な相手なので、スピード感を上げて戦えるようにしたいです」と気を引き締めた。

監督・選手コメント

加藤陸久外野手(開成町立文命中)

「2回に出塁した時に走塁ミスをしてしまったので、なんとかバットで取り返そうと思っていました。右方向に上手く打つことができました。チャイニーズタイペイ戦は1番重要な試合になるので、チーム一丸で戦いたいです」

功刀史也外野手(南アルプス市立白根巨摩中)

「今日はアウトコースに広いストライクゾーンの審判でしたが、それを意識しつつ、短打で繋ぐ役割なのでシンプルに打ち返すようにしています。チャイニーズタイペイ戦は一番強い相手と聞いているので、前回大会の借りを返したいです」

第9回 BFA U15アジア選手権

大会概要 出場選手一覧

大会期間

2017年11月1日~11月5日
11月1日(水)13:30 日本 26 - 0 香港
11月2日(木)11:00 フィリピン 0 - 10 日本
11月3日(金)13:30 日本 3 - 0 チャイニーズ・タイペイ
11月4日(土)11:00 パキスタン 2 - 15 日本
11月5日(日)13:30 日本 1 - 0 韓国

開催地

日本(静岡県)

出場国

日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、パキスタン、香港、フィリピン

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