稲葉監督は8日、離島キャンプ地となる石垣島(千葉ロッテ)を訪れた。この日は、斉藤コミッショナーも現地に入り、共に練習の様子を見守った。
井口新監督との挨拶を済ませた後、メイン球場では首脳陣、選手を前にした斎藤コミッショナーの訓示が行われた。斉藤コミッショナーからは「野球は選手の皆さんが花。我々は裏方として一生懸命に支えたい。また、皆さんの後輩、子供たちが野球に親しみを持って取り組んでもらえる環境づくりをしていきたいとも考えている」との話があり、引き続いて稲葉監督が「この中から一人でも日の丸を背負う選手が出てきてほしい。頑張ってください」と語ると、井口監督から「みんな頑張るぞー!」との掛け声が上がり、球場内が和やかな雰囲気に包まれた。
その後、稲葉監督が最初に視察を行ったのは、メイン球場でのバッティング練習。鈴木大地、髙濱卓也らに交じって、見劣りしない力強い打球を飛ばしていたのは、ドラフト1位ルーキーの安田尚憲。視察した稲葉監督は「昨年のU-18の練習試合の視察をした際に、私の目の前で清宮選手と共にホームランを打ったことが印象に残っています。今回も楽しみに見に来たのですが、力強いスイングができる、1年目からあれだけのスイングができるということで非常に楽しみにしています。マシンの球にも力負けせずに振れていた。すごくまじめで、受け答えなど人間的にもしっかりしていると井口監督からも話があったので、注目していきたいです」と語った。
室内練習場では、昨年11月の大会を共にした、中村奨吾、田村龍弘と再会。稲葉監督は二人について、「昨年二人は非常に頑張ってくれたので、これからも期待をしています。今日挨拶もしましたが、非常に元気そうにやっていた。レギュラーを掴んでやっていって欲しいです」と話した。
その後ブルペンを視察し、印象に残った投手について酒居知史の名前を挙げた稲葉監督は「良い球を投げていた。体力もあるということで良い投手になるのではないでしょうか」との印象を語った。
視察を終えた稲葉監督は報道陣の取材に対し、「昨年最下位ということで、選手も気持ちを新たに取り組まれていると思います。井口新監督になってどのような練習をするのか注目をして見ました。井口監督には練習の意図を伺ったり、ジャパン大変ですね、というお気遣いの言葉をいただいた。ロッテからも出して欲しいとも仰っていた」と視察の感想を語り球場を後にした。
沖縄キャンプ視察5日目の9日は、もう一方の離島キャンプ地、久米島(東北楽天)を視察する。