今年8~9月にインドネシアのジャカルタで開催される「第18回 アジア競技大会」に出場する侍ジャパン社会人代表の選手選考合宿が、千葉県のJR東日本野球部柏野球場で始まった。
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3日間の選考合宿がスタート
午前中は、昨年度のアジア選手権で主将を務めた佐藤旭外野手(東芝)が招集された42選手を代表し「人任せでなく、個人個人で気づいたことから動いていきましょう」などと声をかけて、全体練習がスタート。午後からはアジア大会登録24選手を選考する上で重要な練習試合を強豪・JR東日本と行った。
新たに招集された富山が好投
午後の練習試合は雨が降りしきる中、社会人代表候補が15対9で乱打戦の末、競り勝った。投手は先発が大貫晋一投手(新日鐵住金鹿島)、2番手以降は富山凌雅投手(トヨタ自動車)、鈴木健矢投手(JX-ENEOS)、坂本光士郎投手(新日鐵住金広畑)、本多裕哉投手(三菱日立パワーシステムズ)が1イニングないし2イニングを任されてマウンドに上がったが、無失点で抑えたのは富山と本多のみだった。
それでも昨秋の日本選手権の好投を買われて招集された富山は、左腕からキレの良いボールを投じて、打者6人を無安打無四球に抑え、4三振を奪って期待に応えた。
9回に猛攻。逆転勝ち。
打線は5回まで喜納淳弥内野手(NTT東日本)の本塁打などで毎回の8得点を奪った。その後3イニングは毎回走者を出しながらも無得点が続いたが、1点を追う9回、一気呵成に攻め立てた。
3四死球で一死満塁のチャンスを作ると、青柳匠内野手(大阪ガス)の犠牲フライで同点に追いつく。さらに田村強内野手(JR西日本)の2点タイムリーで勝ち越し、木南了捕手(日本通運)の2点タイムリーと2つの押し出しでダメ押し、この回一挙7得点。社会人代表候補が今年初の対外試合を逆転勝ちした。
合宿2日目となる17日も13時からJR東日本と練習試合を行う予定となっている。
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監督・選手コメント
石井章夫監督
「9イニングの中で選手の特徴を見ることができて収穫があったと思います。昨年のアジア選手権に登録された24名中11名がプロに行きましたので改めてチームを作り直すという形です。今日は、点数にはこだわっていないですが、繋いで行く良い攻撃ができました。守備の面は浸透がまだ浅いので、合宿を通して浸透させていきたいです」
田村強内野手(JR西日本)
「9回の場面は、四球とかではなく打ちたいと思いました。変化球も頭に入れていた中でストレートを打つことができました。打撃が売りなので初球からどんどん振っていき、結果を求めてやっていきたいです」
第18回 アジア競技大会
大会期間
2018年8月26日~9月1日
予選ラウンド(グループA)
8月26日(日)11:00 日本 15 - 0 パキスタン
8月27日(月)16:00 日本 17 - 2 中国
8月28日(火)11:00 タイ 0 - 24 日本
※開始時刻は日本時間(ジャカルタ:時差-2時間)
スーパーラウンド
8月30日(木)14:00 日本 1 - 5 韓国
8月31日(金)20:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 5 日本
※開始時刻は日本時間(ジャカルタ:時差-2時間)
決勝
9月1日(土)18:00 韓国 3 - 0 日本
※開始時刻は日本時間(ジャカルタ:時差-2時間)
開催地
インドネシア(ジャカルタ)