8月10日から19日まで、パナマで開催される「第4回 WBSC U-15ワールドカップ」での初制覇を目指す侍ジャパンU-15代表。そのメンバー20名を選考するためのトライアウト(九州会場)が5月26日、熊本県山鹿市の山鹿市民球場で開催された。
この日のトライアウトは、さる5月12日に52名が参加した関東会場トライアウト、5月19日に33名が参加した関西会場トライアウトに続く3回目。中学硬式野球各リーグから推薦を受けた計46名のトライアウト生たちは、A班は午前9時から、B班は午後1時から審査を始めた。
開始に先立ち、侍ジャパンU-15代表・清水隆行監督は「雨でグラウンドがぬかるんでいるのでケガに気を付けて。みなさんのプレーを見るのが楽しみ。力を出し切ってください」とやや緊張気味のトライアウト生たちにエール。キャッチボールやランニングでウォーミングアップをおこなった後、1塁駆け抜けのタイム測定から審査項目へ。シートノック、ボール回しや投内連携、バント処理、内外野の中継プレー、捕手二塁送球と、世界一を勝ち取るための必須項目に対し、若き精鋭たちは積極的に取り組んでいく。
続くフリーバッティングでも、トライアウト生たちは1人1分から1分半の限られた持ち時間の中で鋭いスイングをアピール。ブルペンではピッチャーが1人3分の持ち時間でストレートやスライダーなど、各人が自分たちのストロングポイントを披露した。
審査の最後は実戦形式のシートバッティング。投手はワインドアップ、セットポジション、クイック、牽制などを確認。打者も実戦さながらの打撃を見せる中、清水監督や高橋尚成コーチ、徳元敬コーチ、堀田将司コーチが、トライアウト生たちの動きをチェックした。
のべ4時間以上に及んだ九州会場トライアウト終了後、清水監督は3地区のトライアウトを総括。「レベルが高い選手が多くて驚いたし、本番で一緒に戦うことを楽しみにしている。勝てるチームづくりをしていきたい」と話し、投手を主に担当する高橋コーチは「子どもたちの目が輝いていたのが印象的。みんな頑張っていた。球数制限のルールもあるので、慎重に選考を重ねたい」と選考ポイントについて言及した。
なお、この九州会場をもって侍ジャパンU-15代表のトライアウトは終了。3地区の選考を経て、メンバー20人が7月に発表される予定である。
前回、地元開催であと一歩届かなかった世界一を目指して。トライアウトの狭き門を経て突破した選手とともに、若き侍ジャパンがいよいよ始動する。
第4回 WBSC U-15 ワールドカップ
大会期間
2018年8月10日~8月19日
オープニングラウンド
8月11日(土)0:00 日本 4 - 2 オーストラリア
8月12日(日)0:00 オランダ 1 - 11 日本
8月13日(月)8:00 日本 7 - 9 キューバ
8月14日(火)8:00 ドミニカ共和国 7 - 13 日本
8月15日(水)8:00 日本 20 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)
スーパーラウンド
8月17日(金)0:00 日本 5 - 2 チャイニーズ・タイペイ
8月18日(土)8:00 パナマ 7 - 3 日本
8月19日(日)4:00 アメリカ 8 - 2 日本
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)
3位決定戦
2018年8月21日(月)3:00 日本 3 - 6 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)
開催地
パナマ
出場する国と地域
グループA
パナマ、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、ブラジル、ドイツ、中国
グループB
日本、キューバ、オーストラリア、オランダ、ドミニカ共和国、南アフリカ