8月18日(日本時間19日)、第4回WBSC U-15ワールドカップのスーパーラウンド最終戦が行われ、侍ジャパンU-15代表はアメリカと対戦。決勝進出のためには勝利が絶対条件だったが、2対8で逆転負けを喫した。
スーパーラウンド3勝1敗で開催国パナマとともに首位に立つアメリカとの対戦となった試合は、初回に侍ジャパンU-15代表が相手投手の4四死球で先制に成功する。また先発を任された左腕・金井慎之介(東京城南ボーイズ)もオープニングラウンドで2勝を挙げた好調そのままにアメリカ打線を3回まで無安打に抑え、四球によって招いたピンチも巧みな牽制で走者を刺して無失点に抑えた。
4回には城下拡(串木野ドリームズ)が内野安打で出塁すると相手野選と死球で無死満塁のチャンスを作る。ここで1死後に花田旭(西淀ボーイズ)が犠飛を放って追加点を挙げるが、1点に留まった。
するとその裏、アメリカ打線が反撃に出る。2番・シュライアがレフトフェンスを超えるソロ本塁打で1点を返すと、なおも四球と安打で無死一、二塁。ここで金井から今大会好救援が続く変則左腕・本田峻也(小松加賀リトルシニア)を投入。だが左打者から三振を取ったものの、続く右打者のスパイクスにレフトへの2点タイムリー二塁打を打たれて逆転を許す。
これでパワーあふれるアメリカ打線が完全に目を覚ましてしまった。以降マウンドに上がった竹中勇登(倉敷ビガーズヤング)藤森粋七丞(青森山田リトルシニア)畔柳亨丞(SASUKE名古屋ヤング)の3投手から5回に1点、6回には4点を奪われて試合を決定づけられた。
また打線も4回途中から登板したダットンに無安打に抑えられると、最終回は193cm右腕ハウスの最速145km/hのストレートを中心とした投球に抑え込まれて試合終了。
打線は内野安打のみの2本、投手陣は被安打7本のうち長打が5本と投打でアメリカのパワーに圧倒され、決勝進出を逃す形となった。
これでスーパーラウンドの最終結果は2勝3敗となり、チャイニーズ・タイペイ、キューバと並んだが、TQB(1イニング平均の得失点差)や当該成績による順位の算出でスーパーラウンド3位に。同4位となったチャイニーズ・タイペイと19日(日本時間20日3時)に3位決定戦を戦うこととなった。
(決勝戦のカードはアメリカ対パナマ)
監督・選手コメント
清水隆行監督
「何とかロースコアでという思いではいたのですが、結果としてなかなか凌ぎ切ることができませんでした。 体格やパワーは米国のほうが上だと思うが、日本にはスピードや小技があると思っています。ただ、今日はそれをうまく発揮できませんでした。決して埋められない差ではなく、一つひとつのプレーの精度を上げて埋めていかないといけません。次はこのチームで最後の試合になるので、全力で勝ちにいきたいです」
第4回 WBSC U-15 ワールドカップ
大会期間
2018年8月10日~8月19日
オープニングラウンド
8月11日(土)0:00 日本 4 - 2 オーストラリア
8月12日(日)0:00 オランダ 1 - 11 日本
8月13日(月)8:00 日本 7 - 9 キューバ
8月14日(火)8:00 ドミニカ共和国 7 - 13 日本
8月15日(水)8:00 日本 20 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)
スーパーラウンド
8月17日(金)0:00 日本 5 - 2 チャイニーズ・タイペイ
8月18日(土)8:00 パナマ 7 - 3 日本
8月19日(日)4:00 アメリカ 8 - 2 日本
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)
3位決定戦
2018年8月21日(月)3:00 日本 3 - 6 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)
開催地
パナマ
出場する国と地域
グループA
パナマ、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、ブラジル、ドイツ、中国
グループB
日本、キューバ、オーストラリア、オランダ、ドミニカ共和国、南アフリカ