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試合レポート

侍ジャパン社会人代表、アジア大会初戦・パキスタン戦をコールド勝ちし白星発進

2018年8月26日

 第18回 アジア競技大会(アジア大会)に出場する侍ジャパン社会人代表は26日、予選ラウンド2・グループAの初戦パキスタン戦に15-0でコールド勝ちし順調なスタートを切った。

初回、遅いボールに手こずるも2巡目以降、打線が本領発揮し大勝

 ジャカルタ中心地から東に約10kmにあるラワマングンで予選ラウンドを戦う侍ジャパン。空一面の薄い雲が強い日差しを遮り、時折穏やかな風が吹く中、午前9時に試合は始まった。

 日本の先発、エースの岡野祐一郎(東芝)は初回先頭打者に中前安打を許すも、後続をセカンドゴロ併殺打に打ち取り0点に。その後も危なげない投球で4回を投げ被安打2、無失点で2番手以降につないだ。

 打線は1回裏こそ三者凡退で終えるも、2回は1死から5番喜納淳弥(NTT東日本)が四球で出塁。するとパキスタンの先発タリク・ナデム(TARIQ NADEEM)が乱れ始め、6番森下翔平(日立製作所)に死球。盗塁、ワイルドピッチでそれぞれ進塁し、2死二、三塁で8番木南了(日本通運)のショートへの高く弾んだゴロがショートの顔に当り、ボールが転々とする間に2者が生還し日本が先制した。さらにこの回、1番辻野雄大(Honda)が左中間への三塁打で2点を追加し、日本が4-0とリードする。

 日本打線は相手投手の球筋に慣れだした2巡目以降、出塁を重ねる。3回裏には5番喜納、7番松本桃太郎(Honda鈴鹿)、1番辻野にそれぞれタイムリー二塁打。さらにワイルドピッチで2点を挙げ、打者一巡し4番笹川晃平(東京ガス)にもタイムリーが出てこの回8点を挙げ12-0として試合を決定的なものにした。

 5回からは荒西祐大(Honda熊本)、6回には富山凌雅(トヨタ自動車)がマウンドに上がりそれぞれ0点に抑え、打線は4回に1点、5回には4番笹川にソロアーチが飛び出し、6回裏、岡部通織(JX-ENEOS)にライトへのタイムリーが出たところで15-0。コールドゲームとなって日本は初戦を大勝した。

先発岡野は不慣れな環境を対応力で克服

 初陣のマウンドに上がった岡野は真っ直ぐに強いパキスタン打線に対し、「変化球で空振りを取れたのが収穫」と話し、テンポ良い投球で3三振、2つの併殺打で抑えた。

「普段より硬くて掘れない」という赤土のマウンドは「ブルペンと質が違っていた」と岡野は話す。さらにブルペンは「ホームベースまで真っ直ぐじゃない。距離も20mくらいあったのでホームベースを前に出してもらった」という程、普段とは全く違う環境だった。しかし岡野は長けた対応力で違いをひとつひとつクリアし安定感ある投球を見せた。

前日には荒西の誕生日を祝って結束

 試合後、石井章夫監督は「初戦に勝ってホっとしている。選手は最初硬くなっていたが出塁して先取点が入ると動きが出ていい形になった。岡野は打力のあるパキスタンをちゃんと0点に抑えてくれた」と評価した。

 この初戦前日、チームにはちょっとしたサプライズがあった。8月25日はリリーフを務める荒西の26回目の誕生日。練習のグラウンドでは荒西をバースデーソングとともに「ウォーターセレブレーション」で祝福し、さらに選手村に戻ってからはバースデーケーキで記念日を祝い、ジャパンの面々は結束力を高めた。

 予選初戦を気持ちよく勝利した日本は明日27日、午後2時から中国と対戦する。日本は過去2大会続けて3位決定戦で顔を合わせた相手との一戦に勝利して、スーパーラウンド進出を決定づけたいところだ。

第18回 アジア競技大会

大会概要 出場選手一覧

大会期間

2018年8月26日~9月1日

予選ラウンド(グループA)

8月26日(日)11:00 日本 15 - 0 パキスタン
8月27日(月)16:00 日本 17 - 2 中国
8月28日(火)11:00 タイ 0 - 24 日本
※開始時刻は日本時間(ジャカルタ:時差-2時間)

スーパーラウンド

8月30日(木)14:00 日本 1 - 5 韓国
8月31日(金)20:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 5 日本
※開始時刻は日本時間(ジャカルタ:時差-2時間)

決勝

9月1日(土)18:00 韓国 3 - 0 日本
※開始時刻は日本時間(ジャカルタ:時差-2時間)

開催地

インドネシア(ジャカルタ)

大会公式サイト

Asian Games 2018 Jakarta Palembang

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