8月2日、第10回 BFA U15アジア選手権(8月19~25日/中国・広東省深圳市)に出場する侍ジャパンU-15代表の一次合宿の2日目が千葉県市原市のゼットエーボールパークで行われた。
前日は概要の説明やミーティングが主だったため、この日が初の練習。だが、そうは思えないほどの明るい雰囲気でアップやシートノック、牽制練習を午前中に行った。そして、午後から浦安市選抜を相手に初の実戦を戦った。
第1試合では序盤こそ無得点に終わったが、4回に浅野翔吾(高松市立屋島中)のタイムリーで先制に成功。4回には打線が繋がり、大森駿太朗(松戸市立常盤平中)、田栗慶太郎(佐世保市立日野中)、金子永(立教新座中)のタイムリーで4点を奪った。投げても5投手で完封し、5対0と快勝した。
第2試合では2回に川島新大(草加市立川柳中)のランニング本塁打で先制すると、3回には小林洸貴(習志野市立第一中)のタイムリーなどで一挙6得点。さらに4回にも4得点を挙げるなどソツのない攻撃を見せた。守備ではまだミスも複数見受けられたものの、11対6で勝利して連勝となった。
そして試合後には侍ジャパントップチームの稲葉篤紀監督が激励に訪れ、国際大会で自身のレベルが知れることや結束の重要性を説いた。
これを受け、主将を務める小林洸貴(習志野市立第一中)は「日本代表という実感が湧いてきました。稲葉監督の言葉を大切にして、どう頑張っていくかをしっかりと考えていきたいです」と決意をより強めた。また、2016年のU-12代表に続き選出された田栗慶太郎(佐世保市立日野中)も「稲葉監督の“全世代が応援している”という言葉が胸に響きました。U-12も今、W杯で頑張っていますし、僕らも優勝してU-18やトップチームに良い流れをもたらしたいです」と力強く語った。
一次合宿3日目もゼットエーボールパークで行われ、10時から佐倉市選抜と練習試合を2試合行う予定となっている。
監督・選手コメント
トップチーム・稲葉篤紀監督
「体の大きな選手も多いですし、みんなイイ顔していましたね。勝利を目指すということはもちろんですが、まだまだ成長段階ですから、この経験で得たことをチームに伝えていくなど、人としても成長できる場になってくれれば嬉しいです」
松下幸政監督
「昨日はまだ硬い表情もありましたが、今日このユニフォームを着た瞬間に子供たちの顔が変わり、打ち解けるのも早かったですね。予想以上に良い動きをしていました。アジア制覇という大きな目標に向かっていく中、日の丸を背負う自覚と責任、感謝を示していきたいです」
小林洸貴主将(習志野市立第一中)
「このユニフォームに袖を通して、緊張とワクワク両方があります。自覚と責任がだんだんと湧いてきました。中学軟式野球の代表として、常に全力を貫き通して代表に見合う立ち振る舞いをしたいです。また、3年間中学校でやってきた野球のすべてを出せるようにしていきます」
田栗慶太郎(佐世保市立日野中)
※U-12代表に続き選出
「国際大会ならではの緊張感を1度体験しているので、それをチームに伝えて、少しでもリラックスした状態で大会に臨みたいです。日本の代表として恥ずかしくない行動をし、大会で優勝をしたいです」
第10回 BFA U15アジア選手権
大会期間
2019年8月19日~8月25日
オープニングラウンド
8月19日(月)17:00 日本 3 - 0 フィリピン
8月20日(火)19:30 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
8月21日(水)11:00 香港 0 - 16 日本
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月23日(金)19:30 日本 1 - 0 韓国
8月24日(土)11:00 日本 10 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
3位決定戦
2019年8月25日 11:00 韓国 7 - 2 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
2019年8月25日 19:00 日本 - チャイニーズ・タイペイ (雨天中止)
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国 広東省深圳市
出場国
グループA
中国、韓国、インドネシア、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、香港、日本、フィリピン