11月9日から中国広東省中山市で開催される「第2回 BFA 女子野球アジアカップ」へ出場する侍ジャパン女子代表・U18マドンナジャパンは9月8日、前日に続き兵庫県淡路市にある淡路佐野運動公園室内練習場にて関西合宿を行った。
この日も最初のメニューはミーティング。長野恵利子監督、中村薫コーチが詳細に渡る戦略面の「徹底事項」を発表すると、西日本の高校に所属する11選手は一心不乱にその言葉をすべてノートに記入。「やってはいけないこと。やらなくてはならないことを教えて頂いて、改めて日の丸に恥じないように私生活から行動しなければいけないことを感じた」(米谷 奈月<神戸弘陵学園高校3年>)選手たちはアップから明るさの中にも緊張感を漂わせてトレーニングに取り組んでいった。
この日のメニューは随所に「徹底事項の浸透作業」が見え隠れするものに。ノックでは内外野間の連携や0.1秒でも速く送球する練習。続く打撃練習でも各人が強く低い打球を意識して打ち込みを行った。また、この合間を縫ってバッテリーは前日に続きブルペンに入っている。
3時間余りのメニューの最後にはチーム課題である「体力アップ」につなげる自チーム在籍時の追加トレーニング方法を確認し、2日間に及ぶ関西合宿は無事終了。長野監督は2日間を振り返り「コーチやスタッフにはいいサポートをしてもらったし、連携も取れていい合宿になりました。関西の選手たちの現状での力は分かったので、関東の選手を見て戦い方を決めたい」とコメント。
そして、榎本彩乃(神戸弘陵学園高校3年)と共に合宿まとめ役を務めた坂口英里(神村学園高等部3年)は「身体を使って的確に教えてくれる。すごい人です」と選手として世界の頂を知る長野監督をリスペクトしつつ「私は捕手という全体が見えるポジションでもあるので、みんながスムーズに動けるように選手一人ひとりがどういう考え方をしているかも理解して、一昨年も優勝しているので全員野球で連覇したい」とBFA女子野球アジアカップへの青写真を描いた。
なお、今後の侍ジャパン女子代表は、9月14、15日に東日本高校所属の9名が参加する関東合宿で全20選手の見極めを完了。そして10月18日から3日間、全選手が参加する合宿で練習試合も含めた実戦を通じ、チームの戦い方を定めていく。
第2回 BFA 女子野球アジアカップ
大会期間
2019年11月9日~11月15日
オープニングラウンド
11月9日(土)11:00 日本 16 - 0 インド
11月10日(日)14:00 パキスタン 0 - 38 日本
11月11日(月)20:00 日本 20 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月13日(水)20:00 日本 16 - 1 チャイニーズ・タイペイ
11月14日(木)14:00 日本 18 - 2 フィリピン
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
11月15日(金)19:00 日本 2 - 1 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国・広東省中山市
出場国
グループA
日本、中国、インド、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、フィリピン