11月11日、侍ジャパン女子代表・U-18マドンナジャパンが中国・熊猫記念野球場で「第2回 BFA 女子野球アジアカップ」の第3戦を中国と戦い、20対0で勝利。オープニングラウンド3連勝でスーパーラウンドへと駒を進めた。
前試合の影響により予定よりも1時間以上遅れて始まったこの試合、日本代表の先発は左川楓(福知山成美高)。初回、先頭のZHANG HUAJIAOにセンター前ヒットを浴びるも、続くLI XINXINから空振り三振を奪うと、キャッチャー坂口英里(神村学園高)が盗塁を刺しツーアウト。最後は見逃し三振に打ち取り、安定感ある立ち上がりを見せた。
その裏、1番・関桃子(作新学院高)が四球を選び出塁すると、すかさず盗塁を決める。続いて四球、バントヒットで満塁とし、ここで4番・坂口英里のセカンド内野安打できっちり先制。さらに押し出しで1点を追加した後、この日7番に入った村田凪佐(京都外大西高)が放った打球はセンターの頭上を超えて、これがランニング満塁ホームランに。その後も関桃子のライト前タイムリーや石垣麻弥乃(埼玉栄高)の犠牲フライで点数を重ね、初回から8得点のビッグイニングで早くも勝利を決定づけた。
投手陣は左川楓が2回も三者凡退、3回は瀧石かの子(折尾愛真高)、4回は相田千陽(福井工業大学附属福井高)が登板し。3投手によるリレーで中国打線を被安打3のみの無失点に抑えた。打撃陣も3回にこの日チーム2本目となるランニング満塁ホームランが榎本彩乃(神戸弘陵学園高)から飛び出し、終わってみれば合計20得点。昨日まで実力差を考えて封印していた盗塁やエンドランのサインも解禁、選手たち本来の野球をフィールド上で存分に展開し勝利へと突き進んだ。
オープニングラウンド・グループAを首位で勝ち上がった侍ジャパン女子代表。次なるステージのスーパーラウンドは坂口英里主将が「照準を合わせて準備してきた」と語る13日のチャイニーズ・タイペイ戦から始まる。
監督・選手コメント
長野恵利子監督
「今日は、ピッチャーには変化球も入れて持ち球を活かしながらストレートで押していこうと言っていました。バッターはしっかりヒットを打つのはもちろん、エンドラン、盗塁を使って、日本でやってきた野球ができたと思います。自分たちの野球をやってくれて選手も最高の笑顔でした」
坂口英里主将(神村学園高)
「いきなり初回の先頭打者に打たれたので、そこで昨日とは違う緊張感が守備にも生まれました。今日はエンドランや盗塁のサインもでて、やっと送ったりつないだりする日本の野球がこの国際大会でできたのかなと思いました。次のチャイニーズ・タイペイに勝って、残り試合を良い雰囲気でやっていきたいと思います」
第2回 BFA 女子野球アジアカップ
大会期間
2019年11月9日~11月15日
オープニングラウンド
11月9日(土)11:00 日本 16 - 0 インド
11月10日(日)14:00 パキスタン 0 - 38 日本
11月11日(月)20:00 日本 20 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月13日(水)20:00 日本 16 - 1 チャイニーズ・タイペイ
11月14日(木)14:00 日本 18 - 2 フィリピン
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
11月15日(金)19:00 日本 2 - 1 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国・広東省中山市
出場国
グループA
日本、中国、インド、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、フィリピン