7月24日、「カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ」(7月28日からカナダ・サンダーベイ)に出場する侍ジャパン女子代表の直前合宿3日目が神奈川県の中栄信金スタジアム秦野で行われた。
1、2日目は中学硬式クラブとの練習試合2試合を行い1勝1分け。最終日となったこの日は選手たちの要望を踏まえたメニューが組まれ、約2時間半の練習が行われ、合宿を打ち上げた。
中島梨紗監督は直前合宿を振り返り「充実した内容でしたし良い3日間になりました。チームとしての仕上がりも良いと思います」と振り返った。特にコミュニケーション面については「投手・野手で話をしているところもよく見ますし、投手陣7人も楽しそうに固まってきました」と手応えを明かした。
共同主将を務める川端友紀(九州ハニーズ)と出口彩香(埼玉西武ライオンズ・レディース)も「課題を意識しながら実戦練習ができましたし、最終日は自分たちのやるべきことに集中して取り組むことができました」(川端)、「個々でもチームでも最終調整がしっかりできました。各々で不安はあるかもしれませんが、やることはやってきているのでポジティブに臨んでいきたいです」(出口)と前向きに語った。
チームは25日にカナダに向けて出発し、現地時間25日の夜にカナダ・サンダーベイに到着予定。中島監督が「気温の差が激しいことや時差も含めて分かっていることなので、早めに対応できるよう、現地に着いてからのイメージはしていきたいです」と話すように、28日(日本時間29日午前3時)の開幕戦に向けての早い適応を目指す。
今大会から、グループラウンドとファイナルラウンドの開催年を分けて戦うシステムとなったため、ファイナルラウンドは7日で6試合の短期決戦。それだけに「まずは初戦を全力で勝ちに行きたいです」と照準を合わせた。
コロナ禍もあった影響でW杯優勝を争う戦いは2018年の前回大会以来6年ぶり。6年間対戦の無かった相手もおり、「他チームのレベルが上がっていることを動画や昨年のグループラウンドで感じています」(川端)、出口は「戦うことが久々の相手は、どんなチームか分からないですし、全チームが打倒日本で来ると思います」(出口)と、それぞれ警戒する。
その中で優勝する鍵としては、「一つひとつのプレーの積み重ねが凄く大事になってくる。それさえできれば必ず勝てると思います」(川端)、「コミュニケーションもみんなで取っていますし、状態はどんどん上がってくると思います。7連覇のプレッシャーを楽しみつつ頑張りたいです」と、ともに自然体で戦うことを挙げた。
いよいよ始まる女子野球界最高峰の舞台。熾烈な代表争いを勝ち抜き、充実の合宿を経て一体となった選手たちが7連覇を目指す。
カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ
大会期間
2024年7月28日~8月4日
7月29日(月)3:00 チャイニーズ・タイペイ 4 - 9 日本
7月30日(火)8:00 カナダ 6 - 7 日本
7月31日(水)4:00 日本 11 - 0 ベネズエラ
8月1日(木)0:00 日本 10 - 0 メキシコ
8月2日(金)0:00 日本 3 - 4 アメリカ
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)
決勝
8月4日(日)4:00 アメリカ 6 - 11 日本
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)
開催地
カナダ(サンダーベイ)
出場する国と地域
日本、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、アメリカ、メキシコ、カナダ