8月2日(日本時間3日)、「カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ」(カナダ・サンダーベイ)の決勝戦を翌日に控え、希望選手による練習や決勝戦に向けたミーティングが行われた。
決勝戦の相手はアメリカ。前日の対戦で、互いに決勝進出を決めていた中での戦いであったとはいえ、延長タイブレークの末に3対4で敗れているだけに、スタッフと選手たちは警戒や緊張を強めている。
そんな中で予告先発を託されたのは清水美佑(読売ジャイアンツ)。3回目のW杯となるが決勝戦での登板は初めて。今回は同僚の小野寺佳奈(読売ジャイアンツ)の辞退による追加招集だったが、カナダ戦で5回まで1安打と好投し大役が回ってきた。「7連覇がかかっている大事なマウンドなので、とにかく自分ができる限りの投球をしたいです」と決意を固めている。
前日にベンチから見たアメリカ打線については「一発が怖い。里さんが本塁打を打たれた球もそこまで甘い球ではない中で、あそこまで飛ばされた。一球一球集中して組み立てたいです」と気を引き締めた。一方で、前回のカナダ戦は6回に崩れて3失点し同点に追いつかれただけに「相手を怖がりすぎて繊細になりすぎてしまいました」と反省。大胆さも忘れずにマウンドへ上がる。
また、小野寺からも頻繁に連絡があるようで、カナダ戦後にも「私はグループラウンドの最初の登板がダメだったけど、2試合目の登板までに調整して大丈夫だったから。清水さんも絶対に大丈夫。頑張れ」とメッセージをもらったという。それだけに「(小野寺)佳奈に背中を押してもらっていることを感じながら投げたいです」と意気込んだ。
そして、全投手が後を継ぐ準備も抜かりなくしており、投手リーダーを務める田中露朝(ZENKO BEAMS)は「総力戦だと思うので任されたイニングをみんなで抑えていきたいです。長く一緒にやってきて、絆や団結力をすごく感じているので、みんなで団結して力を出し切りたいです」と、一丸で戦うことを誓った。
野手陣も、前日のアメリカ戦で安打数は上回っているなど全体的に好調。経験豊富な三浦伊織(阪神タイガースWomen)は「じわじわと繋いで1点1点を取っていくスタイルだと思うので、初回から大事にしたいです」と鍵を語る。そして、かつて戦った仲間や不選出となった選手にも思いを馳せ、「昨年のアジアカップからこのチームが始まって、いろんなメンバーで戦いましたし、女子野球の代表として決勝を迎えるので、ここに入りたくても入れなかった人の思いも背負って戦いたいです」と決意を明かした。
決勝戦は日本時間8月4日午前4時から。様々な思いを胸に、これまで培ってきた技術や団結力を武器に7大会連続7回目の栄冠を狙う。
監督・選手コメント
川端友紀(九州ハニーズ)共同主将
「力を出しきるだけだと思います。今日は軽い練習でしっかり調整できて良かったです。アメリカは投手のレベルも高いですし、野手も足が速くてスイングの鋭い選手が多いので怖さはありますが、日本らしい“隙を見せずに隙を突く野球”ができれば必ず勝てると思います」
カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ
大会期間
2024年7月28日~8月4日
7月29日(月)3:00 チャイニーズ・タイペイ 4 - 9 日本
7月30日(火)8:00 カナダ 6 - 7 日本
7月31日(水)4:00 日本 11 - 0 ベネズエラ
8月1日(木)0:00 日本 10 - 0 メキシコ
8月2日(金)0:00 日本 3 - 4 アメリカ
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)
決勝
8月4日(日)4:00 アメリカ 6 - 11 日本
※開始時刻は日本時間(カナダ:時差-13時間)
開催地
カナダ(サンダーベイ)
出場する国と地域
日本、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、アメリカ、メキシコ、カナダ