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チームレポート

侍ジャパン社会人代表候補チームが練習試合に快勝 明るく“ハツラツ”プレーで2本塁打を含む10安打7得点

2024年10月5日

 10月5日、第20回 アジア競技大会(2026年9月/愛知・名古屋)へ向けた侍ジャパン社会人代表候補の強化合宿2日目が東京都八王子市のセガサミー野球場で行われ、この日は練習試合を実施。7対3でエイジェックに勝利した。

 朝から小雨が降り続く天候が考慮され、当初は午後実施予定だった練習試合を午前に変更して実施された。
 先発マウンドに上がったのは、実績十分の左腕・加藤三範(ENEOS)。初回から気迫溢れるマウンド捌きから力強いストレートを投げ込み、三者凡退に打ち取る。するとその裏、1死一塁から3番に座った山中稜真(三菱重工East)が「初球から思い切って振って行った結果、いいところに飛んでくれた」とライト前タイムリー。さらに5番の網谷圭将(ヤマハ)にもタイムリーが飛び出して2点を先制する。

 続く2回表に加藤が2ランを被弾して同点に追い付かれたが、3回裏に1番・矢野幸耶(三菱重工East)のチャンスメイクから2番・向山基生(NTT東日本)がレフト前タイムリー。その後、先制タイムリーの山中が、今度はレフトへソロ本塁打を放ってリードを広げる。さらに1点差とされた直後の4回裏には、中村迅(NTT東日本)のヒットなどで満塁として、矢野の犠牲フライで再び2点差へ。そして6回裏には6番の添田真海(日本通運)がライトオーバーの豪快なソロ本塁打を放ち、スコアを6対3とした。

 先発の加藤は2回2安打2失点、2番手の右腕・笹森公輔(東芝)が2回3安打1失点と、持ち味を出しながらも“取って取られる”展開が続いたが、5回から3番手で登板した左腕・伊原陵人(NTT西日本)が、2イニングを打者6人で仕留めるパーフェクト投球を披露し、「寒さも感じずに熱く投げられました」と笑み。7回以降に登板した秋山翔(三菱自動車岡崎)、渕上佳輝(トヨタ自動車)、長久保滉成(NTT東日本)の3投手もそれぞれ落ち着いたマウンド捌きで、1イニングずつを無失点に抑えた。

 そして9回裏も継続して実施された特別ルールの中、最後は相羽寛太(ヤマハ)、三井健右(大阪ガス)でチャンスを作り、山本卓弥(Honda熊本)が犠牲フライ。途中出場の選手たちで1点を追加し、最終的に打線が計10安打で7得点を奪い、7対3で勝利した。

 今合宿のスタート時に、川口朋保監督から「コミュニケーション」と「チャレンジ」という言葉が掲げられ、「ピッチャーはストライクゾーンで勝負すること」、「バッターはファーストストライクから振っていくこと」と改めて意識付けした中、選手たちが悪コンディションにもベンチから声を出しながら“明るくプレー”して勝利を喜んだ。合宿3日目にはセガサミーとの練習試合を行われる予定となっている。

監督・選手コメント

川口朋保監督

「(雨の中での試合実施に)まずはエイジェックさんとセガサミーさん、そして審判さんたちに感謝したいです。初めてこのメンバーでやる試合にしては、すごく元気も良かったです。昨日言った通り、選手同士のコミュニケーションというものを世代関係なく取ってくれて、ベンチの雰囲気もすごく良かったです。(試合内容は)まずは先発の加藤が初回をしっかりと抑えてくれたことが良かった。そして初回の攻撃で2点を取れたというところですね。ピッチャーはしっかりとストライクゾーンで勝負していくこと、バッターはファーストストライクから振っていくということをリクエストして、それを選手たちがしっかりと自分のパフォーマンスとして発揮してくれました。改めて能力の高い選手たちが揃っているなと感じました。また明日、試合をしますので、今日出ていない選手たちを中心にしながら、しっかりとチャレンジしてもらいたい」

山中稜真(三菱重工East)

「(初回のタイムリーは)積極的に行こうという中で初球から思い切って振って行った結果、いいところに飛んでくれました。(本塁打は)追い込まれてはいたのですが、当てに行くのではなくて、しっかりと力を入れて振り切った結果です。まさか入るとは思わなかったですが、よかったです。選手の所属チームも年齢も違う中ですが、それぞれがやりやすいようにコミュニケーションを取って、声を出している。このチームは明るいなって、すごく思いますね」

添田真海(日本通運)

「(本塁打は)真っすぐを狙って、しっかりとバットを振れました。(感触は)まあまあ良かったです。そんなにプレッシャーを感じることなく、いい緊張感の中で、楽というか、いつも通りのバッティングができたかなと思います。自分のアピールポイントはバッティングなので、まず今日、ひとつ結果を残せたということで気持ち的にも楽になりました。みんなコミュニケーションを取りながらやれていますし、その中で自分もいろんな人の話を聞いて、勉強したいです」

伊原陵人(NTT西日本)

「(雨で)マウンド状態は悪かったですけど、ゼロで抑えられたのは良かったかなと思います。これだけいい選手たちが集まって、いいメンバーで野球ができているので、気持ちが高まりますし、寒さも感じずに熱く投げられました。(2イニングをパーフェクト投球に)いつも通り投げられましたし、自分の持ち味はコントロールとコンビネーション変化球を混ぜながら、うまく抑えられたのは良かったと思います」

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