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侍ジャパンインタビュー

大学代表からプロの扉を開けた男たち/横浜DeNA山﨑康晃投手

2015年7月1日

昨年夏に侍ジャパンのユニフォームを身にまとい、世界を舞台に戦った大学生たちの中には、プロ野球の舞台へと歩みを進めている選手もいます。7月3日から韓国・光州で行われる、第28回ユニバーシアード競技大会を前に、学生時代に日の丸を背負うことの重さを知る侍ジャパンの先輩たちに語ってもらいました。第1弾は、この大会での“抜擢”がプロでの成功へと繋がった、横浜DeNAベイスターズ・山﨑康晃投手です。

――昨年、日本代表・侍ジャパンの一員として、世界を舞台に戦いました。選手として選出されたときの率直な気持ちをまずは教えてください。
『侍ジャパン』として、トップチームの選手と同じユニフォームを着て戦えるということで、気持ちも高ぶりました。日の丸を背負ってプレーする喜びというのも感じましたし、やってやろうという気持ちになりましたね。背負うものの重みが違うことは、感じましたし、いつも以上のものが出せたという気はします。

――山﨑投手は2013年にも、日米大学野球選手権大会の代表としてプレーしています。それ以前に日の丸を背負ってプレーする機会はありましたか?
いえ、大学3年時が初めての経験でした。

――慣れない海外の選手との対戦。どんなところが印象に残っていますか?
バッティングひとつをとっても、こんな選手いるんだっていうように驚かされることが多かったですね。上には上がいる、というのを強く感じましたし、“野球観”の違いというのも感じました。投げていて、こういう野球もあるんだなというのを強く感じさせられましたね。

――どこの国が一番印象的でしたか?
どこの国も強かったですけど、やっぱり、アメリカですね。衝撃を受けました。今後、メジャーリーガーとして活躍するかもしれない選手たちと対戦する機会はそうそうないと思いますので、自分自身、そういう経験ができてすごくよかったです。自信にもなりました。

――昨年の大会はオランダでの開催でした。一昨年の日米大学野球選手権大会は日本での開催でしたので、海外のスタジアムでプレーするのも初めてだったかと思います。
独特な空気を感じました。野球の試合を観るのはもちろんなんですけど、来るだけで楽しめるような雰囲気がありましたね。プレーしている僕自身も、お客さんの盛り上がりとか、演出をみて、すごく楽しいなと感じていました。本当に良い経験をさせてもらったと思います。

――“経験”と言えば、山﨑投手はこの大会でもリリーフピッチャーとしてプレーしました。いまは横浜DeNAベイスターズで抑えとして活躍しています。この大会での経験が生きた部分はありましたか?
各校のエースや四番の選手が集まる代表チームで、勝ちを託されるようなポジションで投げられたというのはすごく自信にもなりましたし、責任感も感じました。

――今年も7月に大会が行われるわけですが、学生として最後のリーグ戦の前に行なわれるこの大会を、山﨑投手はどういう気持ちで迎えましたか?
良いかはわからないですけど、こういう場だからこそ、スカウトの方たちに注目もしてもらえたとも思っていました。もちろん、日本のために活躍するという思いも持っていましたし、勝って皆と喜んで、負けて悔しい思いもしましたけど、僕自身、プロに行きたいという思いも強かったので、絶対活躍してやるぞというような気持ちもありましたね。

――念願のプロとしていまプレーしている中で、再び日の丸を背負ってプレーしたいという思いは芽生えていますか?
もちろんです。さすがにまだ、自分自身がプロ野球選手として結果を残すことに集中しているので、漠然としてはいますが、いつかまた、あのユニフォームを着て、日の丸を背負ってプレーできる選手になりたいです。再びそういう機会があったら、選ばれるような選手になれるように、頑張りたいと思っています。

――ありがとうございました。それでは最後に、今度の7月に行われる『第28回 ユニバーシアード競技大会』に出場する侍ジャパン大学代表の後輩たちにメッセージをお願いします。
はい。これまでに国際大会を経験している選手もいるかとは思いますが、大会が変われば初めてのこともあるでしょうし、いままで経験したことのないことも起こると思います。その中で、“代表選手”として、同世代の仲間と凌ぎを削って、切磋琢磨しながら戦えるというのはすごく貴重な経験だと思います。今までもやってきたような日本らしい、堅実な野球ができれば、海外を相手にしても勝てると思います。厳しい環境を勝ち抜くことこそ国際大会の醍醐味だと思いますので、一日一日を大切にして、頑張ってほしいです。

――ありがとうございました。


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