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新たなる世界一への船出!2連勝で侍ジャパン強化試合を制す

2016年3月6日

 「日本通運 presents 侍ジャパン強化試合 日本 VS チャイニーズ・タイペイ」の第2戦が、3月6日(日)に京セラドーム大阪で行われ、侍ジャパンが9対3でチャイニーズ・タイペイを下し、2連勝を飾った。

 名古屋から大阪へ場所を移して行われた一戦。第1戦で5対0の快勝を収めた侍ジャパンは、22歳の若き右腕・武田翔太(福岡ソフトバンク)が先発。一方、前夜のリベンジに燃えるチャイニーズ・タイペイは、左腕の倪福德(義大)が先発マウンドに上がった。

 試合は3回裏、チャイニーズ・タイペイが2死1、3塁から1塁走者・張建銘(義大)の二盗を試みると同時に、3塁走者・林智平(Lamigo)が本塁へディレードスチールを決めて1点を先制。対する侍ジャパンは4回表、菊池涼介(広島東洋)が相手の意表を突くセーフティーバントから気迫のヘッドスライディングで一気に3塁まで進み、無死1、3塁からこの日4番に座った筒香嘉智(横浜DeNA)が「最低限のことができた」とセンター後方へ犠牲フライを放って同点に追いついた。

 3回2安打1失点(自責0)の武田の後を受けた2番手・西勇輝(オリックス)が、「いつもと違う雰囲気で緊張した」と言いながらも三者連続三振に抑えると、その直後の5回表だった。この回先頭の今宮健太(福岡ソフトバンク)がヒットと盗塁でチャンスを作ると、8番・銀次(東北楽天)がライト前へクリーンヒット。相手が打球処理をもたつく間に今宮が生還して勝ち越しに成功。さらに2死2塁から1番・丸佳浩(広島東洋)がセンター前タイムリーを放ち、2点のリードを奪った。

 その後、走者を出しながらも無得点が続いた侍ジャパンだったが、9回表に途中出場の坂本勇人(読売)の2塁打から1死2、3塁とし、秋山翔吾(埼玉西武)の一塁ゴロの間に坂本の本塁好走塁で1点を追加。さらに1死満塁から、こちらも途中出場の平田良介(中日)が走者一掃のタイムリー3塁打。そして仕上げは筒香。1死3塁からライトへ豪快な2ランを放ち一挙6得点。その裏に6番手でマウンドに上がった西野勇士(千葉ロッテ)が2点を失ったが、計11安打で9得点を奪った侍ジャパンが2試合連続の完勝を収めた。

 試合後の小久保裕紀監督は、「(相手の先発投手を)なかなか簡単に打てない中、菊池のセーフティーバントから試合が動いた。今日は足を絡めた攻撃が良い方向に出た」と分析するとともに「(日本の)投手陣の出来の良さ、レベルの高さを再認識した。野手陣も、全選手に4打席立たせるということをある程度クリアできて、大きなケガもなかった」と収穫を口にした。

 また、試合を見守った赤星憲広・侍ジャパンアンバサダーも「投手陣は文句のつけようがない。加えて、秋吉や戸根といった今回新しく入った投手が堂々と投げていたのは大きな収穫。本人たちにとってもいいアピールになったでしょうし、チームの選択肢が増えたということも大きい」と投手陣を評価。「今日の試合に関しては、打線が終盤に点数を取ったということも大きい。そして何より、しっかりと勝つということに意義がある。2試合ともいい勝ち方だった」と、2試合で計6万7142人の観衆を集めた中、その期待に応える侍ジャパンの堂々たる戦いぶりを褒め称えた。

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