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侍ジャパン強化試合の対戦相手分析!実力派揃いの選手たちを一挙紹介!(野手編)

2016年2月17日

 3月に行われる侍ジャパン強化試合の対戦相手となるチャイニーズ・タイペイ代表の選手紹介、本日は昨日の投手編に続き、野手を紹介する。

 野手陣は台湾国内では「史上最強」と呼ばれる陣容がそろった。一番の注目は右の大砲2門である。
 まずは高國輝(義大)。昨年は120試合全試合に出場を果たし、CPBL本塁打記録を大きく更新する39本塁打。さらに110打点、打率.324と三部門で高い数字を残し、CPBLを代表するスラッガーに成長している。
 2013年・第3回WBC代表で昨年11月に行われたLamigoと千葉ロッテマリーンズとの交流試合にも出場した林智勝(中信)も、今回は代表選手として登場。昨季は31本塁打、124打点、打率.380と驚異的な成績を残した。

 台湾球界屈指の捕手として評判な林泓育(Lamigo)にも注目。昨年は24本塁打、101打点、打率.330を残した打撃センスに加え、リードも高く評価されており、投手陣の持ち味を引き出すキーマンとして期待されている。
 若手の筆頭格は23歳の王柏融(Lamigo)。昨年は大学卒業後、すぐに後期からチームに加わると左打席からのパワフルなスイングで29試合出場にもかかわらず9本塁打、29打点、打率.324と驚異的な数字を残し、世界野球WBSCプレミア12にも出場。CPBLの至宝への道を着々と歩んでいる。

 他にも各ポジションには有力選手が。捕手では高い守備力が評価される林琨笙(義大)、昨年は95試合に出場し、8本塁打を記録した3年目・陳家駒(中信)の計3名。6名が選出された内野手では林智勝(中信)に加え、2011年から5年間で打率3割を3度記録している巧打が魅力の遊撃手・陳鏞基(統一)や、昨年は自己最多の14本塁打を記録。通算173盗塁を記録している王勝偉(中信)。2014年から2年連続で30盗塁以上を記録している林智平(Lamigo)。昨年は113試合に出場し、26本塁打を放ったスラッガー・陳俊秀(Lamigo)、内外野はどこでも守れる余德龍(Lamigo)が控える。

 また、8名が選出された外野手でも高國輝(義大)に続くスター候補が目白押し。昨年打率.335を記録した安打製造機・張正偉(中信)。昨年打率.349と広角に打ち分ける打撃技術が優れ、さらに15本塁打を打ったパンチ力を持つ左打者・周思齊(中信)。張建銘(義大)は「レーザービーム」と形容される強肩を備えつつ、去年は11本塁打の長打力も兼ね備える。
 そして陽耀勳(Lamigo)。2013年まで8年間所属した福岡ソフトバンクホークスでは左の速球派として鳴らしたが、去年、Lamigoに入団してからは外野手に転向。25試合で打率.425の高打率でブレイクした。今回は打者として成長した姿を日本の野球ファンに披露したいところである。

 もちろんベテランも健在。35歳・劉芙豪(統一)は昨年、61試合出場ながら15本塁打を記録。通算で97本塁打、122盗塁。「練習の鬼」とも称されるストイックさを異国の地でも見せてくれるだろう。
 そして2002年にロサンゼルス・ドジャースで台湾選手初のメジャーリーガーとなり、このたび今季限りの現役引退を表明した38歳・陳金鋒(Lamigo)も出場。2008年・北京五輪以来8年ぶりとなる今回が最後の代表としての国際大会出場となりそうだ。

 そして監督はLamigoを2014年から2年続けて前期優勝に導くなど、強豪球団に育て上げた洪一中。国内野球ファンから「台湾の野村克也」と呼ばれている知将に導かれ、オールスター軍団が奮起することは間違いない。3月5・6日に行われる侍ジャパントップチームとの強化試合では、侍ジャパンの戦いはもちろんのこと、様々な視点で楽しめる2連戦となりそうだ。

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