8月13日(日本時間14日)、第4回WBSC U-15ワールドカップのオープニングラウンド第4戦で侍ジャパンU-15代表は2勝1敗で並ぶドミニカ共和国と対戦。前日のキューバ戦に続く点の取り合いとなったが、この日は13対7で打ち勝った。
初回から試合は大きく動いた。先頭の花田旭(西淀ボーイズ)がレフト前安打で出塁すると相手のミスで先制。さらに小畠一心(オール住之江ヤング)も低めの変化球を上手く拾ってセンター前に運び、この回2点を挙げる。
だが、その裏に先発左腕の鈴木唯斗(SASUKE名古屋ヤング)が四死球を出すとその後味方の野選もあり1死満塁のピンチを招く。その後2本のタイムリーと挟殺ミスで4点を献上した。
それでも2回表に2四球でチャンスを作ると、花田、そしてメンバー唯一の2年生・福原聖矢(安仁屋ヤングスピリッツ)の2点タイムリーで逆転に成功。さらに福原は二盗、三盗を立て続けに決めると、内山陽斗(羽曳野ボーイズ)の犠飛で生還を果たし、この回4点目のホームを踏んだ。
3回にも盗塁や相手失策、杉下海生(泉佐野リトルシニア)のタイムリーで3点を追加し楽な試合展開になるかと思われたが、ドミニカ共和国も4回に反撃。鈴木が2本のタイムリーを浴びて2点差とされた。
それでもここから救援陣の好投が光った。変則左腕の本田峻也(小松加賀リトルシニア)が前日のキューバ戦に続いてピンチを抑えると、5回からマウンドに上がった金井慎之介(東京城南ボーイズ)も反撃を許さず。
7回には福原のこの日4打点目となるライトオーバーの2点タイムリーや内山のセンター前への2点タイムリーで4点をダメ押し。
金井も6三振を奪い、走者を1人も出さない完全救援で最終7回まで締めて、試合終了。スーパーラウンド進出に近づく大きな勝利となった。
監督・選手コメント
清水隆行監督
「選手たちがよくまとまって頑張ってくれたと思います。(7盗塁について)盗塁はチャンスがあればどんどん行こうと言っていました。(福原について)彼にはオールマイティーな働きを期待していて、犠打も上手だし、走塁も打撃も見事でした。本当に期待に応えてくれたと思います。(明日以降について)これまで通り、まだまだ先はあるので、1戦1戦、全員の力で戦っていきたいです」
金井慎之介投手(東京城南ボーイズ)
「ドミニカ共和国相手に投げるのは楽しみな気持ちでいっぱいでした。強打者ばかりそろっているので、1人でも多く抑えてやろうという気持ちでした。準備をしっかりして、マウンドでも余裕を持って投げることができました」
福原聖矢内野手(安仁屋ヤングスピリッツ)
「(2試合ぶりのスタメン復帰について)1、2戦目は思うような結果を出せなかったので、この試合でしっかり結果を出してチームに貢献したいと試合に臨みました。(チーム唯一の2年生だが)みんな仲良くしてくれて、円陣でも声出しの中心にさせてもらっているので、良い状態で試合に臨めています。明日も今日のような活躍ができるようにしっかり準備したいです」
第4回 WBSC U-15 ワールドカップ
大会期間
2018年8月10日~8月19日
オープニングラウンド
8月11日(土)0:00 日本 4 - 2 オーストラリア
8月12日(日)0:00 オランダ 1 - 11 日本
8月13日(月)8:00 日本 7 - 9 キューバ
8月14日(火)8:00 ドミニカ共和国 7 - 13 日本
8月15日(水)8:00 日本 20 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)
スーパーラウンド
8月17日(金)0:00 日本 5 - 2 チャイニーズ・タイペイ
8月18日(土)8:00 パナマ 7 - 3 日本
8月19日(日)4:00 アメリカ 8 - 2 日本
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)
3位決定戦
2018年8月21日(月)3:00 日本 3 - 6 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)
開催地
パナマ
出場する国と地域
グループA
パナマ、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、ブラジル、ドイツ、中国
グループB
日本、キューバ、オーストラリア、オランダ、ドミニカ共和国、南アフリカ