2018年ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち~社会人代表編~
2018年10月29日
10月25日に開催された「2018年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」。育成枠を含めて12球団で計104名がNPBへの扉を開いた中、世界一やアジア制覇のために戦った侍ジャパン戦士の多くも夢を叶えている。今回は世代別に3回に分け、ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士の活躍を振り返る。
最終回となる第3回では今年、インドネシア・ジャカルタで開催された「第18回 アジア競技大会」で銀メダルを獲得した社会人代表などから指名を受けた選手たちを紹介していく。
JABA選抜、アジア大会を超えての指名選手たち
今年の侍ジャパン社会人代表の大目標は「第18回 アジア競技大会」での優勝。よって日本野球連盟は昨年11月、38選手からなるJABA選抜を結成し、チャイニーズ・タイペイで開催されている「2017年アジア・ウインターリーグ・ベースボール」に初出場。韓国、チャイニーズ・タイペイ、NPBのイースタンリーグ、ウェスタンリーグ選抜がひしめく中に予選リーグ最高成績を残しての準優勝を果たした。
ちなみにこの「JABA選抜」からは2016年「第1回WBSC U-23ワールドカップ」の侍ジャパンU-23代表でもある勝野昌慶(三菱重工名古屋)が中日3位、荒西祐大(Honda熊本)がオリックス3位、生田目翼(日本通運)が北海道日本ハム3位、坂本 光士郎(新日鐵住金広畑)が東京ヤクルト5位指名を受けている。
そして「第18回 アジア競技大会」の侍ジャパン社会人代表では荒西、勝野に加え、富山凌雅(トヨタ自動車)がオリックス4位、近本光司(大阪ガス)が阪神1位指名を受けた。
アジア大会における4名の活躍に触れていこう。荒西は初戦のパキスタン戦で、1回無失点。タイ戦でも1回無失点、2奪三振。スーパーラウンド・韓国戦でも1回3分の1を投げて2奪三振。チャイニーズ・タイペイ戦でも3回3分の1を投げて無失点。登板4試合で6回3分の2を投げ8奪三振無失点と、140キロ後半の速球を投げ込む右のサイドハンドとしての特性を十二分に活かした。勝野は豊富な国際大会経験を駆使し、大会で152キロをマークしたストレート主体のスタイルで3試合2回3分の2を無失点。自らの評価を大きく上げた。
また、富山は大会2試合に登板。パキスタン戦で1回無失点リリーフから満を持して決勝戦・韓国戦に先発。ここでは苦杯をなめたものの、自身はじめての国際大会は大きなステップアップの機会になるだろう。2018年・都市対抗の最高殊勲選手である「橋戸賞」と首位打者賞を受賞した近本は中国戦で3打数3安打。トータルでは16打数4安打だったが、50メートル走5秒8の俊足を活かした外野守備でチームのピンチを何度も救った。
彼らを含め、今回は19名がプロへの扉を開いた社会人野球からの指名選手たち。20歳から26歳までと年齢は様々だが、同じ「社会人野球」の中で学んだ応用力をプロの世界でさらに広げ、ぜひ侍ジャパントップチームを目指してほしい。
ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち
第18回 アジア競技大会
大会期間
2018年8月26日~9月1日
予選ラウンド(グループA)
8月26日(日)11:00 日本 15 - 0 パキスタン
8月27日(月)16:00 日本 17 - 2 中国
8月28日(火)11:00 タイ 0 - 24 日本
※開始時刻は日本時間(ジャカルタ:時差-2時間)
スーパーラウンド
8月30日(木)14:00 日本 1 - 5 韓国
8月31日(金)20:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 5 日本
※開始時刻は日本時間(ジャカルタ:時差-2時間)
決勝
9月1日(土)18:00 韓国 3 - 0 日本
※開始時刻は日本時間(ジャカルタ:時差-2時間)
開催地
インドネシア(ジャカルタ)