3月27日から香港で開催される「第3回 Baseball5 アジアカップ 2026」に出場する侍ジャパンBaseball5代表。大会連覇に向けて強化を進める中、3月20日と21日に練習が公開された。

同競技は男女混成の5人制、道具はボール1つのみ。従来の野球・ソフトボールよりも手軽に行える競技方式が特徴だ。
2024年の第2回アジアカップでは初優勝、同年に行われた「第2回 WBSC Baseball5 ワールドカップ2024」(以下、W杯)で準優勝という結果を残した侍ジャパン。そのため、見据えるのはアジアの頂点だけでなく世界の頂点だ。
世界の頂点とは、この競技で圧倒的な強さを誇るキューバのことだ。本池太一監督は「キューバといかに戦うか。いろんな戦術・引き出しを使いながら総合力で勝負したい」と展望する。アジアカップでは前回大会でも決勝を戦ったチャイニーズ・タイペイが強豪とされるが「圧倒して勝ちたい」と高い基準を求めて戦うという。
そのために充実の布陣を組んだ。攻守の中心となるのは、元巨人の内野手で2024年のW杯で競技歴が浅いながらもベスト5に選出された辻東倫(東京ヴェルディ・バンバータ)だ。経験も積み重ねており「すべての面においてレベルアップしている」と本池監督も語り、今回は主将も託した。
この他にも三上駿と島拓也(ともにジャンク5エレメンツA)、女子選手では六角彩子と數田彩乃(共に5STARs)が前回大会経験者としてチームを牽引する。
そして今回の選考で目立ったのは初選出となった5選手だ。従来の大会よりも選手枠が男女それぞれ1名ずつ増えたこと(4人ずつから5人ずつ)に加え、将来も見据えて10代や20代の選手も積極的に選出された。
25歳の東翔紀と19歳の安立梨子(ともにジャンク5エレメンツA)は、「侍ジャパンチャレンジカップ 第3回Baseball5日本選手権」の男女それぞれのMVPで成長真っ盛りの選手だ。
安立は横浜隼人高校の女子硬式野球部の活動をきっかけに競技を始め、「ここを目標に頑張ってきたので、良い経験になると思う。プラス思考で取り組んでいきたい」と、初の国際舞台に目を輝かせる。また、27歳の衞藤奈菜(東京ヴェルディ・バンバータ)は男子の打球にも動じない高い守備力を買われての初選出となった。
国内での着実な競技の発展を感じさせるのは、21歳の上村将大(桜美林大学B)と16歳の城久美(Hi5Tokyo)だ。上村は横浜高校の軟式野球部出身で桜美林大のオープンキャンパスの際に若松健太准教授(侍ジャパンBaseball5代表前監督)から紹介され競技を知った。入学後に同大のBaseball5部に入部し競技を始め、3年で代表入り。「努力次第でどんどん上手くなれるし、(野球と異なり)打者主導で駆け引きできるので楽しい」と声を弾ませる。まもなく4年生になるが就職活動も終え、内定先の企業の理解もあって大学卒業後も競技を続ける予定だ。
最年少の城は早稲田実業高等部の軟式野球部に所属する1年生(来月から2年生)。本池監督から「今後のユース代表の中心になれる素質がある」と見込まれての抜擢となった。16歳とは思えないしっかりとした受け答えが印象的で、大会に向けては「大きな声を出すことや、役割をまっとうすることを大事にしていきたいです」と殊勝に語った。
世界の頂点や競技のさらなる発展を見据え、ベテラン・中堅・若手が融合し、まずはアジアの頂に圧倒的な力で立つことを目指す。




























