7月12日、「第12回 BFA U12アジア選手権」(8月9日~15日、中国・杭州市)に出場する侍ジャパンU-12代表の強化合宿2日目が中央学院大総合グラウンドつくし野野球場で行われた。「チームで大切にすること」を再確認した選手たちが、高い意識のもとで成長曲線を描き始めた。

前夜に行われたミーティングで、桑田真澄監督はチームに求める3つの事柄を説いた。まずは「目的」として、強い人になり、強い選手になることを挙げた。2つ目は「目標」。アジアチャンピオンになる。そして、受け身ではなく主体性を持ちながら、自分で考えて行動することを求めた。さらに「行動指針」として、バランス、チャレンジ、リスペクト、それぞれの頭文字を取って「B・C・R」の重要性を選手たちに伝えた。ミーティングでの15選手は、3つの事柄についてグループワークを行ないながら、アジア選手権に向けたチーム作りとそれぞれが成長するイメージを膨らませた。
一夜明けた強化合宿2日目。選手一人ひとりの行動とプレーは、初日の練習と明らかに違った。この日の練習キャプテンに任命された中村太陽(鳴尾東ビクターズ)を中心に、確かな「目的」と「目標」を持って精力的に練習に励む選手たちの姿があった。午前中だけの2時間ほどの濃密な練習。ウォーミングアップ、キャッチボール、ペッパーを丁寧に行った選手たちは、守備をメインとした練習に励む。内外野の間、あるいは外野間に落ちる打球の処理では、それぞれが主体的な声掛けをして打球の捕球判断を磨いた。
桑田監督が自らノックバットを握って行なわれたシートノックでも、選手たちの甲高い声が響く。二塁手の上間雄喜(那覇前島ゼブラ)を筆頭に、各ポジションともに軽快な動きを見せた。「送球は『真っすぐ、低く』がチームの合言葉」。練習の合間で桑田監督が常にそう語りかけたように、選手たちは正確なスローイングを心がけた。

午前10時過ぎからはゲーム形式。左腕の石井裕翔(都賀の台レッドウィングス)など、マウンドに立った投手陣たちは本番さながらに気持ちのこもった投球を披露した。攻撃陣は、走者一塁からヒットエンドランを仕掛けて、いかに「一、三塁」とチャンスを広げられるか。打者と走者それぞれが高い意識を持ち、攻撃パターンを確認し合った。2日目の練習を終えて、桑田監督は言う。
「彼ら(選手)の吸収力は凄いですね。思ったよりも上手くなっているなと見て取れました。野球は一人では勝てませんので、チーム力が非常に大事になってきます。そういう中で、昨日よりも今日、チーム力は上がってきたと思いますし、チームワークも出てきたと思います」
試合で起こり得るプレーを設定した練習を「自分自身のポリシーとしています」と言う桑田監督は、2日目に行なわれた実戦を意識した練習での選手たちの姿にも「それぞれが対応力を持っていて頼もしく思えました」と大きな成長を感じている様子だった。そして、桑田監督は言う。
「今回の強化合宿で目的、目標、行動指針を彼らに覚えてもらいましたので、次の強化合宿までにはしっかりと実践できるようにしてもらいたいと思っています。私自身は、選手たちを心から信じてやっていきたいと思います」
さらなるチームの成長を求めて、次回の強化合宿は8月4日から3日間、慶応義塾大野球部下田グラウンドで行う予定となっている。
選手コメント
堤三蔵(東海ライダース)
「ミーティングでいろいろと話をしてもらったことを、これから実践できるように頑張って行きたいと思います。自分の持ち味は、球の速さです。投手と遊撃手をやりたいです。アジア選手権では、みんなの長所を伸ばして、アジアチャンピオンを目指して頑張りたいと思います」
中村太陽(鳴尾東ビクターズ)
「2日間の強化合宿は、選手みんなと一緒に泊まったりしながら過ごしたこともそうですが、とにかく楽しかったです。試合を想定した動きをする中で、スローイングや打球に対する一歩目の判断、あとはバットコントロールなど、野球の技術が上達したと思います。アジア選手権では、アジアチャンピオンを目指します」
























