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試合レポート

先発・則本「人生最高のピッチング」侍投手陣ノーヒットノーランリレー!

2014年11月15日

 前日に続き、東京ドームで行われた2014SUZUKI日米野球の第3戦。今大会2連勝中の勢いそのままにこの日も優位に試合を進めた侍ジャパンが、4対0でMLBオールスターチームを下して3連勝。先発・則本昂大(東北楽天)から、西勇輝(オリックス)、牧田和久(埼玉西武)、西野勇士(千葉ロッテ)の継投で、見事、MLBオールスター打線をノーヒットに抑え込み、日米野球では1990年以来24年ぶりとなる勝ち越しを決めた。

 先発・則本が流れを作った。初回に2番・カノ、3番・ロンゴリアから2つの三振を奪う立ち上がりを見せると、シーズン中と変わらぬ気迫を前面に押し出した投球でMLBオールスター打線を圧倒。この日は投球の5割近くを占めるストレートが抜群の威力を発揮。前日まで、日本投手陣がMLBオールスターからなかなかストレートで空振りを取れずにいたが、この日の則本は奪った三振6つのうち、3つをストレートで奪取(いずれも空振り)。5回60球を投げ、「人生最高のピッチングができた」と、走者ひとりも許さないパーフェクト投球でマウンドを下りた。

 則本のあとを受けた2番手の西は、2四死球で6回、7回と走者を背負ったが、計4奪三振で後続を抑えて2回無失点。さらに3番手の牧田も2つの四球を与えながらも1回を無安打無失点に抑えると、最後は第1戦でも抑え役を任された西野が最終回を3人で締め、ノーヒットノーランリレーを完結させた。

 一方、3番に松田宣浩(福岡ソフトバンク)を据え、5番に指名打者で筒香嘉智(横浜DeNA)、7番に丸佳浩(広島)を起用した打線は、計6安打ながら2本塁打で効率よく4得点。2回に6番・坂本勇人(読売巨人)が今季も7本塁打をマークした得意の初球打ちで先制弾を放てば、続く3回には4番・中田翔(北海道日本ハム)が今大会初アーチ。明日以降の戦いに含みを持たせる、充実した勝利となった。

赤星アンバサダー試合後の戦評コメント

 4投手の継投でノーヒットノーラン。まさしく快挙ですね。まずは先発の則本投手。メジャーの使用球にどれくらいフィットしているのか分からない部分がありましたけど、5回パーフェクトと文句なし。最速155キロが出たように、立ち上がりからストレートが走っていましたし、スライダー、フォークも良かった。シーズン中と同じ、もしかするとシーズン中以上のピッチングだったかも知れません。球数も5回60球と、ストライク先行でリズムも非常に良かったですし、本当に素晴らしいピッチングでした。
 そして、その後の西、牧田、西野もよく抑えました。ノーヒットというプレッシャーの中でしっかりと抑えてくれました。そして試合展開という意味では、打線が先に点を取ったということも評価したい。何より4番の中田選手にホームランが1本出たのは大きかったですね。その打席で一塁走者の松田選手がスタートを切っていたように、ベンチとしての動きも見えました。さらに忘れてはいけないのが、日本の守備力ですね。今日の試合は三振が多かった。そういう時というのは守備陣がリズムを作り辛くて守りにくいものですが、その中でも菊池選手が好プレーを見せて、山田選手も慣れないファーストでしたけど落ち着いて守っていました。チーム全員が集中できていましたね。
 とにかく、一流のメジャーリーガーを並べた打線でも、日本のピッチャーが良いピッチングをすればノーヒットに抑えられるということ。日本人投手の実力、素晴らしさというものを改めて証明してくれました。明日は第4戦。第1戦から第3戦まで、いろんな勝ち方を見せてくれていますので、次も期待したいですね。

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