7月12日、「ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ(WCBC)」(7月15日まで/台湾・台中市)が開幕。初代王者を目指す侍ジャパン大学代表は韓国と対戦し、10対0の7回コールド勝ちを収めた。

前日のチャイニーズ・タイペイ戦は台風の上陸により延期となったが、この日は快晴となり、ついにWCBCが開幕した。試合開始直前には日米通算203勝、日本代表としては2004年のアテネオリンピックで2勝を挙げて銅メダル獲得に貢献した黒田博樹さんによる始球式も行われた。
そんな中、始まった試合は、鈴木英之監督が「日本のエース」と称する鈴木泰成(青山学院大)が躍動。「後攻だったので初回の入りは大事にしていました」と、初回から3三振を奪うと、その裏にすぐさま打線が繋がる。
1番の岡田啓吾(明治大)が2ストライクと追い込まれながらも「スライダー狙いでしたがストレートに上手く反応できました」と振り抜いた打球は右中間へ。俊足を飛ばして三塁打として、無死三塁のチャンスを作った。
すると1死後に、昨年の日米大学野球でも活躍した3番の榊原七斗(明治大)がライト前にタイムリーを放って先制。さらに渡部海(青山学院大)が四球を選ぶと、山里宝(亜細亜大)がレフトへの二塁打を放って2点を追加。初回から3点を奪った。
2回表も鈴木泰成が4三振(振り逃げ1個)を奪い、その裏に中山優月(大阪商業大)のライト前安打からチャンスを作ると、2番の赤堀颯(國學院大)がレフト前にタイムリーを放って1点を追加した。
その後、鈴木は3回以降1人の走者も出さずに6回1安打14奪三振。相手を寄せ付けない圧巻の投球を見せた。
打線は3回・4回こそ無得点に終わったが、5回・6回に追加点。5回は、榊原のライトへの三塁打からチャンスを作ると、渡部のレフト前タイムリー、黒田義信(東日本国際大)のバント安打、代打・春山陽登(大阪商業大)のセンター前タイムリーで2点。6回は岡田の安打と相手失策、榊原のライトへのタイムリー二塁打で2点を追加した。
7回からは藤本士生(國學院大)が登板。先頭打者にストレートの四球を出してしまうが、連続三振を奪うと、この回から捕手に入った前嶋藍(亜細亜大)が自慢の強肩を披露して盗塁を阻止。この回も無失点に抑えた。
そして、7回裏は、連続四死球と岡田のタイムリー、赤堀のレフト前安打で無死満塁とすると、最後は榊原がこの日5安打目、4打点目となるレフトオーバーのタイムリーを放って10点目。大会規定(7回以降10点差)によるコールドゲームが成立した。

前日は台風によるロックダウンで練習はおろか外出さえ許されなかったが、鈴木泰成はホテル内のジムでのランニングマシンやストレッチで調整し、榊原は「広い部屋なのでバットを握ったり、ホテル内のサウナで汗を流したりしました」と工夫して調整。ベストに近いコンディションで試合に臨み、高い実力を遺憾無く発揮した。
幸先の良いスタートを切った侍ジャパン。予選ラウンド第2戦となる13日は、来年以降のMLBドラフト候補が揃うアメリカと、日本時間13時半から戦う。
監督・選手コメント
鈴木英之監督
「接戦をイメージしていたので予想していない展開でした。(コールドゲームは)他の投手も登板を予定していたので嬉しい誤算です。(榊原について)5打数5安打なんて、なかなかお目にかかれないですし、泰成は文句のつけようがない素晴らしい投球をしてくれました。(アメリカ戦は)渡辺和大は東京六大学野球を代表する投手。落ち着いて投げてくれると思います」
鈴木泰成(青山学院大)
「(14奪三振)野球人生で一番の数なので、今日はできすぎです。ストレートはもちろん、カーブでカウントが取れて、フォークも決め球としてバランス良く投げることができました。今日の結果は一旦忘れて、良い感覚は忘れず、もう1回完璧な投球ができるように、驕りの無い調整をしていきたいです」
榊原七斗(明治大)
「1打席1打席、役割を全うしようという思いだけでした。素直に嬉しいです。チャンスに強い自負があるので自信を持って打席に入ることができました。初見の投手にも恐れずに初球から向かっていくことを大事にしています。(アメリカ戦に向けて)速くて強いボールに対してもセンターにシャープに打っていきたいです」
岡田啓吾(明治大)
「(5打数3安打2得点1打点)1番の仕事をしっかりできたと思います。(好調の要因)海外でもちゃんと睡眠を取って、トレーニングもいつも通りのルーティンができています。今日はこういう勝ち方ができましたが、そうそうできることではないので、1点差ゲームを想定して、今日のようなゲームの入りをしたいです」
ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ
大会期間
2026年7月11日~7月15日
予選ラウンド
7月11日(土)19:30 チャイニーズ・タイペイ(延期)日本
7月12日(日)13:30 日本 10 - 0 韓国
7月13日(月)13:30 日本 - アメリカ
7月14日(火)19:30 チャイニーズ・タイペイ - 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
3位決定戦
7月15日(水)13:30 予選ラウンド3位 - 予選ラウンド4位
決勝
7月15日(水)19:30 予選ラウンド1位 - 予選ラウンド2位
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
開催地
台湾(台中)
出場する国と地域
日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、韓国
























