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試合レポート

藤浪痛恨被弾…打線も振るわず、今大会初黒星

2014年11月16日

 東京ドームで行われた2014SUZUKI日米野球の第4戦。4連勝を目指した侍ジャパンだったが、投手陣が2被弾含む被安打10、6失点とMLBオールスターチームに打ち込まれ、1対6で今大会初黒星を喫した。

 先発マウンドに上がったのは、10日の壮行試合でも先発した藤浪晋太郎(阪神)。初回、先頭の1番・アルトゥーベを得意のカットボールで見逃し三振に仕留めるも、2番・プイグ、3番・モーノーに連続二塁打を打たれ、あっという間に1失点。打たれたのはいずれも初球で、カウントを取りに行った球を逃さず捉えられた。

 直後の2回表に侍ジャパンが、6番・筒香嘉智(横浜DeNA)のタイムリー二塁打で同点にしたが、藤浪はその後も苦しい投球が続き、3回裏1死からアルトゥーベ、プイグに連打を許して1死二、三塁のピンチを背負うと、3番・モーノーにフルカウントからの変化球をライトスタンドへと運ばれて1対4。藤浪は続く4回こそ3人で抑えたが、4回を5安打4失点で降板した。球数も70球に到達。シーズン中も1イニング辺りの投球数が17.4球(規定投球回到達者でNPBワースト1位)と球数が多い部類に入る藤浪が、球数制限がある中で、5イニングを投げきれなかった。さらに2番手・岩田稔(阪神)、3番手・武田翔太(福岡ソフトバンク)も1点ずつを失った。

 打線は今大会打率5割と当たっていた山田哲人(東京ヤクルト)を1番に据え、3番に内川聖一(福岡ソフトバンク)と、上位打線を組み替えたが、9安打を放ちながらも1点のみ。NPBトップの得点圏打率.416を誇る筒香がシーズン中と変わらぬ勝負強さを示したものの、その後は繋がりを欠き、投打に課題の残る一戦となった。

赤星アンバサダー試合後の戦評コメント

 結果は1対6。阪神所属の投手2人が打たれたことはOBとしては残念ですが、今日はMLBオールスターらしいバッティングをされましたね。選手としては3番のモーノーに4打点を挙げられましたが、その前の1番・アルトゥーベ、2番・プイグを抑えられなかったのが敗因だったと思います。
先発の藤浪投手は良いボールもたくさんありましたが、昨日の(ノーヒットノーランの)4投手と比べてボールが高かったのが4失点に繋がった。本人は「力で勝負を挑みすぎました」と話していましたが、まさにその通りだったと思います。やはりボールが高くなると打たれるということ。藤浪個人にとってもいろいろと勉強になったと思います。
打線の方はメンバーを多く入れ替えた中で計9安打を放ちましたが1点のみでした。要所をうまく抑えられましたね。その中で、特に筒香選手の打席の内容が良かった。相手の好守で2本損しましたが、第1打席のタイムリーは見事でした。いいアピールになったと思います。そして柳田選手が3安打。パワー勝負の中で存在感を見せていますね。
これで3勝1敗となりましたが、強化試合という意味でいうと、負けから学ぶことも多いと思います。ベンチが動くという場面もまだ少ないですから、これからの部分も多くありますね。選手個人としてもチームとしても課題が出ましたから、この敗戦を次に活かしてもらいたいと思います。

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