「第1回WBSC U-23ワールドカップ」(メキシコ・モンテレイ)のオープニンググラウンドの第3戦が30日(日本時間31日)に行われ、侍ジャパンU-23代表が10対2でアルゼンチンに勝利。3連勝スタートを切った。
初回無死2塁のチャンスを逸した日本は、先発の青山大紀(オリックス)が初回に捕まる。1死からファースト・廣岡大志(東京ヤクルト)のエラーで走者を許すと、3番・ゴメスにセンター前に弾き返されて1死1、3塁。4番・ピサロは空振り三振に打ち取ったが、5番・ペドローソにショートへのタイムリー内野安打。さらに悪送球が重なって2死1、3塁となると、6番・サンチェスに左中間を破られるエンタイトルツーベースを浴びて2点目を失った。
予期せぬ展開となった日本。打線も初回に続いて、2回無死2、3塁、3回1死2塁のチャンスを逃して無得点。しかし、この悪い流れを4番がひと振りで断ち切る。3回1死2塁の場面で打席に入った真砂勇介(福岡ソフトバンク)が、カウント1-1からの3球目の変化球をすくい上げ、レフトへ打った瞬間それと分かる豪快な2ランを放って試合を振り出しに戻した。
さらに日本は、5番・山下幸輝(横浜DeNA)がヒットと盗塁で2塁に進み、今大会初スタメンの吉持亮汰(東北楽天)がライト線を破るタイムリー3塁打を放って逆転に成功する。
4回に武田健吾(オリックス)がレフト線へタイムリーを放つと、5回にも1点を追加。さらに6回に相手の守備の乱れと植田海(阪神)のタイムリー内野安打で2点を奪って7点目。7回には途中出場の乙坂智(横浜DeNA)から、下妻貴寛(東北楽天)、山崎 晃大朗(東京ヤクルト)、武田の4連打で3点を追加。計13安打で10得点を奪った。
投手陣は、青山大紀が尻上がりに調子を上げて6回を6安打2失点(自責0)でマウンドを降りると、7回からは笠原大芽(福岡ソフトバンク)、大野亨輔(MHPS横浜)、岸本淳希(中日)が好リリーフを見せて反撃を許さず。終わって見れば8点差で大勝し、3連勝を飾った。
次戦は今大会0勝3敗でグループ最下位に沈むオーストリアが相手。きっちりと勝利し、日本と並んで3連勝スタートを決めたオーストラリアとのオープニングラウンド最終戦へと向かいたい。
監督コメント
斎藤監督コメント
「立ち上がりのちょっとしたエラーが失点につながった。もうちょっとピシッといかないといけない。ピッチャーが、立ち上がり不安なところで、エラーが出るとああいう形(相手に先制を許す形)になる。劣勢のなかで、真砂のツーランホームランが、非常に大きかった。本当に、1、2回は嫌な流れ、それを跳ね返したのはチームに力があるのかな。(と思う。)」
第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップ
大会期間
2016年10月28日~11月6日
オープニングラウンド
10月29日(土)2:00 ニカラグア 1 - 6 日本
10月30日(日)2:00 日本 15 - 3 チャイニーズ・タイペイ
10月31日(月)9:00 アルゼンチン 2 - 10 日本
11月1日(火)9:00 日本 16 - 0 オーストリア
11月2日(水)3:00 日本 11 - 2 オーストラリア
スーパーラウンド
11月4日(金)9:00 日本 2 - 1 韓国
11月5日(土)9:00 パナマ 3 - 2 日本
11月6日(日)9:00 日本 3 - 2 メキシコ
※日時は日本時間
決勝戦
11月7日(月)9:00 日本 10 - 3 オーストラリア
開催地
メキシコ モンテレイ市
参加国
グループA
韓国、ベネズエラ、メキシコ、チェコ、パナマ、南アフリカ
グループB
日本、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、ニカラグア、アルゼンチン、オーストリア