「第1回WBSC U-23ワールドカップ」(メキシコ・モンテレイ)のオープニンググラウンドの第4戦が31日(日本時間1日)に行われ、侍ジャパンU-23代表が16対0でオーストリアに5回コールド勝ち。4連勝でスーパーラウンド進出を決めた。
日本の先発は社会人右腕の勝野昌慶(三菱重工名古屋)。その勝野が初回を難なく三者凡退に打ち取ると、その裏に打線が早くも爆発した。1番・武田健吾(オリックス)がセンター前ヒットで出塁。2死1、2塁となった場面で、5番・山下幸輝(横浜DeNA)が右中間を破るタイムリー2塁打。6番・三好匠(東北楽天)もレフト前タイムリーで続き、3点を先制した。
2回は無得点に終わった日本だったが、続く3回に2番・植田海(阪神)の四球、3番・乙坂智(横浜DeNA)のヒットに足を絡めて無死2、3塁とすると、4番・真砂勇介(福岡ソフトバンク)がレフト前へ2点タイムリー。さらに山下が今度は左中間を破るタイムリー3塁打を放って6点目。相手先発のランバウアーをノックアウトすると、その後も攻撃の手を緩めずに、柿沼友哉(千葉ロッテ)の押し出し死球、山崎晃大朗(東京ヤクルト)の2点タイムリーなど、打者12人の猛攻で一挙7点を奪い、早くも2ケタ10点目を挙げた。
試合は一方的な展開となり、続く4回にも三好のタイムリー、山崎の犠牲フライ、武田、植田の連続タイムリー、真砂の犠牲フライなど、再び打者一巡の攻撃を見せて6点を奪取。コールドゲーム成立の条件となる「5回15点差」をクリアした。
先発の勝野は、2回以降も快調なピッチング。3回に2死1、3塁のピンチを背負ったが、焦ることなく後続を断ち、4回を投げて2安打無四球無失点、4奪三振でお役御免。5回には左腕・塹江敦哉(広島東洋)が登板し、打者3人から2三振を奪って三者凡退。試合開始から2時間を待たずにコールドで決着を付けた。
これで日本は、オープニングラウンド4戦全勝。グループB最終戦となる次戦は、同じくここまで4連勝のオーストラリアとの無敗対決となる。グループAでは韓国とパナマが4戦全勝。初代王者へ向けて無敗のままスーパーラウンドへと進みたい。
監督コメント
斎藤監督コメント
「今日はうちの野球がしっかりできた。0点に抑えたことは良かった。打者も、遅い球を打つのは難しいことだが、二巡目以降引きつけてセンター方向に徹底してできたことが良かった。明日のオーストラリアにも勝って、このまま全勝でスーパーラウンドに行きたい。」
第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップ
大会期間
2016年10月28日~11月6日
オープニングラウンド
10月29日(土)2:00 ニカラグア 1 - 6 日本
10月30日(日)2:00 日本 15 - 3 チャイニーズ・タイペイ
10月31日(月)9:00 アルゼンチン 2 - 10 日本
11月1日(火)9:00 日本 16 - 0 オーストリア
11月2日(水)3:00 日本 11 - 2 オーストラリア
スーパーラウンド
11月4日(金)9:00 日本 2 - 1 韓国
11月5日(土)9:00 パナマ 3 - 2 日本
11月6日(日)9:00 日本 3 - 2 メキシコ
※日時は日本時間
決勝戦
11月7日(月)9:00 日本 10 - 3 オーストラリア
開催地
メキシコ モンテレイ市
参加国
グループA
韓国、ベネズエラ、メキシコ、チェコ、パナマ、南アフリカ
グループB
日本、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、ニカラグア、アルゼンチン、オーストリア