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"世界の野球"可能性を秘めたコロンビア野球「日本野球の認知度」

2019年7月1日

文・写真=久徳謙介

 第3回目の投稿になります。今年に入りプレイヤーとしても活動を行い、今までより深くコロンビアの野球にのめり込んでいます。平日は子供たちの指導を行い、夜から所属しているチームの練習に参加、週末にはリーグ戦があり、毎日が充実しています。
 しかし現在コパアメリカ開催中という事もありコロンビア戦に合わせてリーグの日程が変更になったり、子供達も練習には来なくなったりします。第1回目の投稿でも書いたように、サッカーは国技で特別です。

 今回の投稿ではコロンビアでの日本の野球の認知度について書こうと思います。私が赴任した当初はメジャーリーグしか知らない人がほとんどでしたが、最近チームメイトや子供達から頻繁に日本での練習やプロ野球について質問を多く受けます。特に16歳から19歳くらいの年代の少年から聞かれることが多く、その年代になると野球での進路を考える少年が多くいます。また昨年行われたU-23野球ワールドカップの影響もあり、日本の野球の認知度が上がったことも挙げられます。しかし日本に行きたいという子はいません。あくまでもメジャーリーグへの挑戦です。理由としては、皆口をそろえて言うのは日本は遠すぎるという事です。アメリカのように近い国にメジャーリーグという世界最高峰のリーグがあるので仕方ない事でもあります。またこちらで教えている指導者の中には10代でメジャーリーグ球団のアカデミーに入り2Aなどでプレーしていた人も多くいます。その為「がんばったら自分も契約できる」と身近に感じる事が出来ると思います。元プロの選手が積極的に指導に関わっている環境というのは良い循環になっており、身近にプロ野球選手という目標を感じる事が出来る事で様々な情報、知識、練習法などを学べる機会に繋がっています。
 しかしこのような指導者はクラブチームで教えている方もいますが基本的には少人数制、個別指導を行い、授業料をもらっています。コロンビアでは野球の指導を仕事にする方も多くいます。報酬は人によりまちまちですが、メジャーリーグに上がれず帰国しても、指導者として生計を立てる環境があることも、挑戦しやすい環境であり、アメリカでプレーする事を志す1つの理由だと思います。しかしあくまでお金以外の理由を挙げるとしたらの話であり、1番は海外で活躍する機会をいただき、家族を経済的にもサポートし、幸せにしたい気持ちだと思います。日本とはかなり仕組みや環境が違うため、異国の野球文化も面白い部分が多くあり、日々勉強になります。次回の投稿は「コロンビアに急増中ベネズエラの選手」についての投稿を考えております。
 また、よろしくおねがいします。

可能性を秘めたコロンビア野球
著者プロフィール

久徳 謙介
1994年6月12日生
明徳義塾高校卒業、麗沢大学卒。2017年10月からコロンビアの少年野球チームに青年海外協力隊員として配属。目的は野球技術の向上とチームの規律を作る事。

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