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"世界の野球"可能性を秘めたコロンビア野球「急増しているベネズエラ人選手」

2019年9月18日

文・写真=久徳謙介

 第4回目の投稿になります。今回はコロンビアで急増しているベネズエラ人選手の事を書きたいと思います。

 コロンビア隣国のベネズエラは今、政治経済が不安定のため多くのベネズエラ人がコロンビアに流れてきています。私が指導を行っているチームの選手や同僚にも多くのベネズエラ人がいます。野球に関して言うと、新しくチームに入ってきた子で「捕る」、「投げる」が普通にできるのはベネズエラから来た子が多いです。つまりチームに入ってきた段階ではコロンビアの子より技術力が高い子が多く、そのほとんどはベネズエラの野球アカデミーに通っていました。聞くところによるとベネズエラではサッカーは最近人気が出てきたようで、野球をする子がほとんどのようです。メジャーリーグでもベネズエラの選手はかなり活躍しており、サッカーより圧倒的に野球が人気だという事です。

 また、私がプレーしているチームや地元のチームで選手として活躍するベネズエラ人もおり、指導者が全員ベネズエラ人というチームもあります。もちろんみんな技術力が高く、もともとメジャーの支配下でプレーしていた選手もいます。野球が国技といっても良いくらいのレベルです。同僚が教えている内容は日本と同じように、「腰を落とす」「肘を上げる」など基本的な部分は共通していると思いました。礼儀的な部分もしっかりと教育されている印象で、野球への姿勢は非常に素晴らしいものがあり、積極的に練習に取り組みます。ベネズエラの選手がコロンビアにきて野球をやることで周りの選手の刺激になり、コロンビアの子たちのレベルも上がり、良い影響を与えているように思います。

 私の活動も残り1か月程となり、選抜チームに入る子たちを教える事が多く、この先のコロンビア代表になってもらう為に気を緩めず活動に取り組みたいです。
 次回の投稿では「コロンビアでの2年間の振り返り」を書きたいと思います。

可能性を秘めたコロンビア野球
著者プロフィール

久徳 謙介
1994年6月12日生
明徳義塾高校卒業、麗沢大学卒。2017年10月からコロンビアの少年野球チームに青年海外協力隊員として配属。目的は野球技術の向上とチームの規律を作る事。

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