6月21日、神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで侍ジャパン大学代表の選考合宿の2日目が行われた。
「ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ(WCBC)」(7月11日から15日/台湾・台中市)に出場する28人を選ぶこの合宿で初めてとなる紅白戦が行われた。

午前は6イニング、午後は8イニングで行われた紅白戦では、各選手が投打それぞれで持ち味を発揮した。
まずマウンドに上がったのは、宮原廉(近畿大)だ。昨年12月に行われた候補選手強化合宿でも150キロを超える力強いストレートを投げ込み注目された。この日も「すごく良かったです」という手応え十分のストレートが走り、加えて「練習してきました」という110キロ台後半のカーブでも空振り三振に抑えるなど2回1安打無失点。「小さい頃から憧れてきました」という侍ジャパン選出に抜群のアピールを果たした。
続いてマウンドに上がったのは、昨年の日米大学野球で3試合4回無失点に抑え優勝に貢献した鈴木泰成(青山学院大)だ。「リーグ戦の結果が悪かったので」と7連覇を逃した悔しさを糧に体づくりやフォームの修正に取り組んできたといい、2回3安打無失点。走者を出しても要所を締める貫禄ある投球を見せた。
午後の紅白戦では、馬場拓海(日本体育大)がこの日の投手陣で唯一、1人の走者も出さずに打者6人から3奪三振。故障明けで臨んだ11日の全日本大学野球選手権では4回6失点と悔しい思いをしたが「今日は低めに集めることができました」と好投を見せた。今後に向けても「レベルの高い選手がいっぱいいるので、課題を認識して成長に繋げたいです」と殊勝に語った。
また、猪俣駿太(東北福祉大)も4者連続三振を奪うなど2回1安打無失点。力強いストレートに加えて「スプリットが良かったです」と振り返るように、全国から集った猛者たちを抑え込んだ。

打者では德丸快晴(早稲田大)、渡邊晃希(東京農業大北海道オホーツク)、前嶋藍(亜細亜大)が本塁打を放ち、西野啓也(立命館大)が3安打で目立った。
德丸は大阪桐蔭高時代に侍ジャパンU-18代表に選出された外野手だが、一方で渡邊は埼玉・東農大三高時代は高校通算本塁打無しの無名の存在。対照的な2人だが、代表入りに向けて、ともに大学での着実な成長を示す結果となった。
前嶋と西野は鈴木英之監督が枠を「4」とする捕手の代表入り争いに向けてしのぎを削る。それぞれ守備では盗塁刺も見せるなど、攻守それぞれで魅力を感じさせた。
2日目を終え、鈴木監督は「この中から28人を選ぶのは難しいですね」と嬉しい悩みを吐露。投手は11人の選出を想定しており、力強い球に加えて、特徴ある変化球や制球力なども求めていくという。野手については捕手4人、内・外野で13人の選出を想定。過去3回の代表コーチ経験を踏まえ「強いチームはまとまりあるチームでしたので」と、結束力の高いチームを作るために、精神面や所作も選考対象にするとした。

最終日となる22日は、6イニングの紅白戦を実施。午前中ですべての予定を終え、そこからすぐに選考会議を行い、代表28選手を決める。激戦の代表争い。最後の紅白戦でどんなアピール合戦が行われ、どんな陣容になるのか楽しみだ。
監督・選手コメント
德丸快晴(早稲田大)
「1打席目でホームランという1番いい形で打てたのでアピールできたと思います。ストレートを打ちました。ゾーンに来たら振ろうと思っていたので、ああいう形で飛んでくれて良かったです。明日も受け身にならずに自分のバッティングができたらいいなと思います」
渡邊晃希(東京農業大北海道オホーツク)
「秋の明治神宮大会で自分のせいで負け、その経験があったから成長できたのかなと思います。冬は(雪で)外では野球ができない分、ウエイトトレーニングや瞬発系のトレーニングをずっと取り組んできました。まだまだ自分のスイングができると思うので、もっと振っていってパワーをアピールしていきたいです」
前嶋藍(亜細亜大)
「ピッチャーの1番の長所を引き出すことを意識して取り組みました。ホームランはそれまでの3打席でタイミングが遅かったので、少しタイミングを早くしたことが結果に繋がりました。自分のプレーができなくなるのが1番嫌なので、意識はせずに自分のプレーをやっていきたいです。一生懸命1球1球しっかりやっていけば、良い結果に繋がると思います」
西野啓也(立命館大)
「打撃は好調が続いています。バット(のヘッド)を落とさずに体の近くで振ろうと取り組んできました。(盗塁刺は)足が速いとわかっていたので準備していました。捕手全員が上手いので、良いものをどんどん吸収していきたいです」


























