7月21日、「第20回 アジア競技大会」(9月21日から27日まで日本・岡崎市、豊橋市)に出場する侍ジャパン社会人代表の全体での強化合宿2日目が、和歌山県田辺市のスポーツパーク野球場で行われた。

午前中の練習を終え、12時半からは大阪ガスとの練習試合に臨んだ。
打線は初回、熊田任洋(トヨタ自動車)の四球、添田真海(日本通運)のライト線への二塁打で好機をつくると、向山基生(NTT東日本)の内野ゴロの間に先制。さらに2回には、和田佳大(トヨタ自動車)の中前打、丸山壮史(ENEOS)の四球、盗塁で二、三塁と好機を広げると、辻本勇樹(NTT西日本)の打球が相手の失策を誘い追加点を奪う。さらに熊田の右中間へのタイムリー二塁打、添田の犠牲フライ、向山の右中間へのタイムリー二塁打でこの回一挙4得点。序盤で5対0とリードを広げた。
先発した近藤壱来(JR四国)は、5回を1安打無失点と好投。「ストライクゾーンでしっかりと勝負できたと思います」と振り返り、「捕手の辻本勇樹さん(NTT西日本)とも話をしながら投げやすい雰囲気をつくってもらいました」と感謝を口にした。
辻本も、「1年前にバッテリーを組んでいて、いいところを知っていたので、それを再確認しながらさらに良さを引き出すことを意識しました。会話をすること、そのピッチャーの良さを知ること大事です」と振り返り、短期間の代表活動だからこそ、積極的なコミュニケーションを大切にしたことを明かした。
しかし試合は、6回に2点を返されると、8回、9回にも失点を喫し、5対6サヨナラ負け。試合後には無死一、二塁から始まるタイブレーク練習も行われ、互いに譲らず0対0で終えた。
試合後、川口朋保監督は勝敗以上にチームの変化を収穫にあげた。「昨日はよそよそしい選手もいたが、今日は素の自分を出せるような場面がたくさん見られた。そこがいちばんの収穫でした」と笑顔を見せた。
前夜のミーティングでは、主将の逢澤崚介(トヨタ自動車)がイニング間の積極的な情報共有を呼びかけ、この日は投手や野手が自然と集まり、互いに声を掛け合う姿が随所に見られた。川口監督も「みんなが昨日の今日で自然にスッとできるところがいいなと思った」と評価。短期間での合宿ながら、選手同士のコミュニケーションは着実に深まっている。

強化合宿最終日の22日は、同じく和歌山県田辺市のスポーツパーク野球場で10時半から日本生命との練習試合が予定されている。短期間の強化合宿だからこそ、一戦ごとに高まる一体感。勝敗以上の収穫を手にした侍ジャパン社会人代表は、アジア競技大会へ向け着実に歩みを進めている。
選手コメント
近藤壱来(JR四国)
「ストライクゾーンでしっかり勝負することはできたと思います。ただ、今日は辻本勇樹さん(NTT西日本)とも話をしましたが、スライダーの精度や修正力にはまだ課題があるので、そこはさらに磨いていきたいです。代表は2度目ですが気持ちは1度目と変わりません。素晴らしい選手ばかりなので多くのことを吸収しながら、アジア競技大会でもストライクゾーンで悔いなく勝負できる投手になりたいです」
辻本勇樹(NTT西日本)
「侍ジャパンでは普段組めないような素晴らしい投手とバッテリーを組めるので、自分自身の引き出しも増えますし、それが短期間の代表合宿の面白さでもあります。投手の長所を引き出すことが自分の持ち味であり強みなので、アジア競技大会でもそこをしっかり生かしたリードで金メダル獲得に貢献したいです」
向山基生(NTT東日本)
「スタッフの皆さんが、一人ひとりの個性を最大限に発揮できるような体制をつくってくださっているので、すごくやりやすい環境でプレーできています。チームも明るく個性豊かなメンバーが多いので、年齢的にも上の立場になった自分から積極的にコミュニケーションをとることを大切にしています。アジア競技大会では、普段通りのプレーをどれだけ発揮できるかが鍵になると思うので、大会の雰囲気や応援をイメージしながら準備を進めたいです。それぞれが所属チームでさらに力をつけ、直前合宿では金メダルをとるという気持ちをもう一度全員で確認して大会に臨みたいと思います」
























