7月12日(火)から開催される「第40回 日米大学野球選手権大会」。各大学の記者が、普段から取材している侍ジャパン大学代表選手を紹介します。今回は、今大会の主将を務める柳裕也選手(明治大学)です。
柳 裕也(明治大学)
明大スポーツ新聞部提供 文=萬屋直
明大の「エース」兼「主将」。柳裕也選手(4年)は明大では川上憲伸氏(平10商卒)以来19年ぶりの「投手主将」だ。
今季は6勝、87奪三振、防御率0.87で投手三冠。チームを内外で引っ張り、3季ぶり優勝の立役者となった。最速150㌔の直球と決め球のカットボール、ブレーキの利いたカーブとのコンビネーションは圧巻。正確無比な制球力と投球術で打者を翻弄し、川上憲伸氏を超える歴代6位の奪三振数87をマークした。
今季は東京六大学リーグ最多の1087球を投げ抜いた。無類のスタミナはストイックな日々の賜物(たまもの)。朝からポール間走40往復をこなし、試合のない週は60往復。食事にもこだわった。試合3日前からはビタミンと炭水化物を増やし、脂質を減らす。当日は決まった時間帯に食事を取り、試合中の水分補給のタイミングにまで気を配る。そんな徹底した努力にも「チームの勝利のため」と驕らない。それ故に、信頼は厚い。「みんな(柳を)認めている、柳のためだったら頑張れる。それぐらい信頼されている」と口をそろえる。実績に人柄、何をとっても完璧な “PERFECT HUMAN”ぶりだ。
昨年のユニバーシアードに出場するなどの豊富な国際経験とリーダーシップを買われ、代表チームでも主将に抜てきされた。「熱いチームというか、絶対負けないんだという強い気持ちのあるチームにしていけたらいい」。代表チームでもやることは変わらない。日の丸を背負う「投手主将」が世界のマウンドで躍動する。
第40回 日米大学野球選手権大会
大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)
大会結果
第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ
大会期間
2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)
会場
7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)
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