いよいよ明日、7月12日(火)から開催の「第40回 日米大学野球選手権大会」。大会に出場する侍ジャパン大学代表選手を紹介します。今回は、明日の第1戦で先発が予定されている佐々木千隼選手(桜美林大学)です。
佐々木 千隼(桜美林大学)
スリークォーターハンドからMAX152km/hのストレートを投げ込み、ドラフト1位候補に名前の挙がる剛腕は“投手として”初めての国際試合に臨む。しかも、横井人輝監督は日米大学野球の開幕投手に佐々木を指名。これ以上ない大役を任されることとなりそうだ。
都立日野高でエースを任されたのは最上級生になってから。2年冬に参加した東京都高校選抜の米国遠征も内野手として選出され、登板は無かった。だが、高校3年時にエースとしてチームを西東京大会8強に導く活躍を見せ、強豪校に恐れられた。
進学した桜美林大でも1年時から登板を続けると、成績はぐんぐん急上昇。昨年からは野村弘樹コーチ(元横浜)特別コーチの指導を受け、「投手としての考え方など知らないことばかりでした」と大きな刺激を受けた。
そして昨年に春秋合わせて9勝を挙げると、今春は打線の援護が少なく4勝3敗に終わるも、3完封勝利を挙げ防御率は脅威の0.27。2008年に準硬式野球部から硬式野球部に移行したばかりの若いチームをその右腕で牽引している。
「ストレートと変化球の腕の振りが変わらないので、打者はボールになる変化球も振ってしまいます。現在の状態では、大学ナンバーワン右腕と言っても過言ではないでしょう」とプロ球団スカウトも高く評価しており、今回の日米大学野球で活躍し、その評価をさらに高めたい。