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試合レポート

大学代表が機動力や小技を駆使し難敵・メキシコ攻略 エース東は11Kの力投

2017年8月22日

 8月22日、侍ジャパン大学代表が、台湾・台北市で開催されている第29回ユニバーシアード競技大会の予選ラウンドBグループの第2戦・メキシコ戦(新荘体育場野球場)に臨んだ。中盤までメキシコ投手陣に苦しめられたが、終盤に突き放して7対2で勝利。連勝を飾った。

俊足の辰己、長沢が持ち味発揮

「スモールベースボールすぎるくらいスモールベースボールでしたね」
 善波達也監督がそう振り返ったように、侍ジャパン大学代表が機動力や小技を絡めた攻撃でメキシコの好投手陣を攻略した。

 1回、侍ジャパン大学代表は2四球とボークで2死一、三塁のチャンスを作ると、一塁走者の楠本泰史外野手(東北福祉大)がスタートを切って二塁でセーフ、その間に三塁走者の宮本丈内野手(奈良学園大)が生還して先制に成功した。
 5回表に先発の東克樹投手(立命館大)の連続送球エラーで2者を出し、センター前へのポテンヒットで逆転を許したが、その裏すぐに反撃。辰巳涼介外野手(立命館大)が安打と盗塁で二塁に進むと、途中出場していた長沢吉貴外野手(日本大)のタイムリーで同点に追いつく。さらに続く小畑尋規捕手(立正大)も「東のミスや自分の配球ミスを取り返したかった」とレフト線へ二塁打を放ち、長沢が俊足を飛ばして逆転のホームを踏んだ。

 6回以降は「すぐに逆転してくれたので、切り替えることができました」と落ち着いた投球を見せ、打線も7回に熊谷敬宥内野手(立教大)のスクイズ、8回に辰己の2ランなどで3点を加えダメ押し。
 最後は9回を阪本大樹投手(関西大)が3人で締め、侍ジャパン大学代表が7対2でメキシコに勝利。開幕2連勝を飾った。

 次戦は現地時間23日11時(日本時間正午)から台北市立天母棒球場でアメリカと対戦する。

監督・選手コメント

善波達也監督

「先発投手の速いストレートと変化球に手こずりましたが、足や小技を使った野球で攻略することができました。思いきって序盤の3回から長沢を使いましたが、持ち味を発揮してくれました。いろんなパターンで得点できるようやってきたことが出せました」

長沢吉貴外野手(日本大)

「いつでも行ける準備はしていました。隙のない走塁が持ち味なので普段からやってきたことが出せました。今後も打てない時にこそ足を絡めた走塁でかき回していきたいです」

東克樹投手(立命館大)

「マウンドは硬く、投げやすかったです。2つ送球ミスをしてしまい反省しています。普段はあまりしないミスなので引きずってしまいました。今後に向けてはインコースをもっと使うことやフィールディングをしっかり練習していきたいです」

第29回ユニバーシアード競技大会

大会概要 出場選手一覧

大会期間

2017年8月20日~8月29日

予選ラウンド(グループB)
8月20日(日)12:00 ロシア 0 - 19 日本
8月22日(火)12:00 日本 7 - 2 メキシコ
8月23日(水)12:00 日本 11 - 5 アメリカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

スーパーラウンド
8月25日(金)12:00 日本 2 - 1 韓国
8月26日(土)19:30 チェコ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

準決勝
8月28日(月)19:30 日本 4 - 0 韓国

決勝戦
8月29日(火)19:30  日本 10 - 0 アメリカ

開催地

台湾(台北)

参加国

グループA
韓国、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、フランス

グループB
日本、アメリカ合衆国、メキシコ、ロシア

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