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試合レポート

為永皓の同点打2本や岡部飛雄馬のサヨナラスクイズで決勝進出を決める

2025年9月12日

 9月12日、「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ」(沖縄県で9月14日まで)のスーパーラウンド第2戦が行われた。ここまで無敗の侍ジャパンU-18代表は沖縄セルラースタジアム那覇でパナマと対戦。勝てば2大会連続の決勝進出が決まる一戦は、延長タイブレークに持ち込まれる激闘の末、6対5でサヨナラ勝ちを収めた。

 ここまでのスーパーラウンドの成績(オープニングラウンド同グループとの対戦成績持ち越し分を含む)では3勝0敗の侍ジャパンと0勝3敗のパナマ。対照的な成績だったが、試合はパナマペースで進んだ。
 1回表、侍ジャパン先発の森下翔太(創成館)はパナマ先頭のルイス・リベラにレフト線へ打球を運ばれると、左翼手の藤森海斗(明徳義塾)が思いきって飛び込むが後逸。俊足を飛ばされ、いきなり無死三塁のピンチを招いた。ここで、続く打者をファーストゴロに打ち取るが、この間にルイス・リベラが生還。先制を許した。
 すぐに反撃したい打線だったが、ロデリック・メディナの150キロ近いストレートで押し、時折変化球を織り交ぜる投球の前に得点が奪えず。メディナが3回に突如制球を乱しチャンスをもらったが、以降はフアン・オルテガの荒れ球気味の投球に打線が繋がらず、5回まで無得点に抑えられた。

 そんな苦しい状況の中で光ったのが森下の投球だ。140キロ台前半から中盤の球持ち良いストレートとキレ味鋭いスライダーを中心とした投球で好投。6回まで初回の先頭打者の安打以外打たれず、パナマ打線を抑え込んだ。
 すると6回裏、阿部葉太(横浜)がセンター前安打とディレードスチールで二塁へ進むと、奥村凌大(横浜)のライトフライで三塁へ。この2死三塁のチャンスで、この打席の前まで17打数2安打と結果が出ていなかった為永皓(横浜)がセンター前へ運び、値千金の同点打を放った。
 7回も森下は続投すると、三者連続三振を奪う。だが、打線は走者を出せず、前日のアメリカ戦に続いて、無死一、二塁から始まる延長タイブレークに持ち込まれた。

 8回も森下は2アウトまで取るが、相手左打者の場面で「力がある奥村で、と思いました」と小倉全由監督は奥村頼人(横浜)を投入。しかしこれが裏目に出てしまい、タイムリーや押し出しで2点、代わった辻琉沙(履正社)も連続押し出しで計4点を献上した。
 これで万事休すかと思われたが、選手たちは諦めなかった。先頭の藤森がレフト前安打で繋ぐと、高畑知季(東洋大姫路)はファウルフライに倒れるが、阿部、奥村凌大、為永の3連続タイムリーで同点。横浜トリオの脅威の粘りにスタンドは大歓声と指笛に包まれた。

 そして9回は、8回途中からマウンドに立っていた中野大虎(大阪桐蔭)が、横山悠(山梨学院)や為永の好守もあって無失点に抑えると、その裏は1死満塁のチャンスを作って、前日決勝打の岡部飛雄馬(敦賀気比)が打席へ。
 カウントがフルカウントとなったところで、小倉監督のサインは「ストライクならスクイズ」。フライを上げてしまえば併殺もあり得た場面だったが「岡部を信じました」という小倉監督の期待に「冷静に一発で決めてやろうと思いました」という岡部が見事に応えて転がし、為永がサヨナラの生還。劇的勝利に選手たちは喜びを爆発させ、スタンドからは大きな拍手が送られた。

 この結果スーパーラウンドの成績を4勝0敗とした侍ジャパン。1敗で並ぶ可能性があるアメリカ(3勝1敗)を前日に下しているため、1試合を残してスーパーラウンド1位での決勝進出が決まった。一方、アメリカも2敗で並ぶ可能性のあるチャイニーズ・タイペイと韓国に勝っているため、2位での決勝進出が決定。
 14日の決勝戦(16時から沖縄セルラースタジアム那覇)のカードは侍ジャパンとアメリカに決まった。
 その前に13日は、昨年のU18アジア選手権で敗れているチャイニーズ・タイペイと18時半から沖縄セルラースタジアム那覇で対戦。良い内容でスーパーラウンドを締めくくり、決勝戦へ弾みをつけたいところだ。

監督・選手コメント

小倉全由監督

「監督の失敗を選手たちが跳ね返してくれました。(8回の同点の場面)甘い球をスイングしてこいということだけ伝えたのですが、選手たちがよく実行してくれました。昨日今日の粘りがこのチームの強さ。諦めないでやってくれていることが、この結果です。こんな苦しい試合を拾えたのだから、世界一を取りたいです」

為永皓(横浜)

「チームみんなが諦めていませんでした。夏の平塚学園戦が思い浮かんで、まだいけるとも思いました。自分がやってきたことを信じて打ちました。(6回の同点打まで17打数2安打だったが)いろんな方のいろんな助言や支えのおかげです。決勝で戦うアメリカは昨日僕たちに負けているので、相手の気持ちを上回れるように戦っていきたいです」

中野大虎(大阪桐蔭)

「ここで切ると思ってマウンドに上がりました。タイブレークで敗れた大阪大会決勝の経験があったからこそ切り抜けられました。前回の登板からピンチや苦しい場面での登板を想定して準備してきたことが良い投球に繋がりました」

森下翔太(創成館)

「(7回3分の2を投げて11奪三振無四球)決勝に行くことができてホッとしています。初回に失点してしまったので、そこからは絶対に点をやらないと投げました。(大会規定の球数制限で)今日がこの大会最後のマウンドだと思ったので悔いのないように投げました。明日からはベンチワークやサポートをしっかりしていきたいです」

ラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ

特設サイト出場選手チケット

大会期間

2025年9月5日~9月14日

オープニングラウンド(グループA)
9月5日(金)18:30 日本 4 - 1 イタリア
9月6日(土)18:30 日本 4 - 2 韓国
9月7日(日)14:00 キューバ 0 - 3 日本
9月8日(月)18:30 日本 10 - 0 南アフリカ
9月9日(火)18:30 プエルトリコ 0 - 3 日本

スーパーラウンド
9月11日(木)18:30 アメリカ 2 - 6 日本
9月12日(金)18:30 日本 6 - 5 パナマ
9月13日(土)18:30 日本 - チャイニーズ・タイペイ

3位決定戦・決勝
9月14日

開催会場

沖縄セルラースタジアム那覇、糸満市西崎球場

出場する国と地域

グループA
日本、韓国、プエルトリコ、キューバ、イタリア、南アフリカ
グループB
チャイニーズ・タイペイ、アメリカ、パナマ、オーストラリア、ドイツ、中国

侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表
侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 沖縄県高校選抜

特設サイト出場選手チケット

試合日程

2025年8月31日(日)18:00 高校日本代表 1 - 8 大学日本代表
2025年9月2日(火)18:30 沖縄県高校選抜 3 - 4 高校日本代表

開催会場

沖縄セルラースタジアム那覇

出場チーム

高校日本代表、大学日本代表、沖縄県高校選抜

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