"世界の野球"フランス通信~フランス野球・ソフトボール連盟より~「WBC予選大会までの歩み」 | ジャパン | 世界の野球 | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

メニュー

日本語 English

世界の野球

"世界の野球"フランス通信~フランス野球・ソフトボール連盟より~「WBC予選大会までの歩み」

2016年5月26日

文=ポルス・ベルトラン

 過去に日本が2回優勝したワールド・ベースボール・クラシックは、2017年に第4回大会が行われます。参加するチームは前大会のトップ12チーム以外に、予選を勝ち抜いた4チームです。フランス代表もこの予選大会で戦いました。

 前回(2012年開催)の予選にも参加しましたが、初戦でスペインと戦い、何も出来ずに完封リレーで9-0で負けました。
次の試合の対戦相手は南アフリカ。この試合は雨のため一時中断することが4回もあり、開始時間から終了時間まで21時間かかり、試合は翌日に終わりました。フランス代表は1回に2点のリードを取りましたが 、フランスのピッチングは安定しなく(14個の四球と1つのボーク)、南アフリカ代表は8回まで一本のヒットも打たずに同点まで追いつきました。試合が動いたのは延長11回。今まで2ヒットしか打てなかった南アフリカ代表は、この回に3安打を打ち、3点をリードしました。11回の裏にフランス代表は2人の走者を出しましたが、点が入らずに試合終了になりました。フランス代表は相手より2倍以上のヒット(11対5)を打ったのに、5対2で負けました。

 大会後、ピッチング・コーチを務めていたエリック・ガニエ氏は監督に就任しました。エリック・ガニエ氏は元ロサンゼルス・ドジャースの伝説のストッパーです。2002年から2004年までの間に84試合連続セーブの記録を作りました。今でもメジャーリーグで誰もこの記録を超えられません。日本球界と比べると、日本ではだいたい4分の1の22セーブしかないです(1998年のベイスターズの佐々木主浩氏がこの記録を持ってます)。
 エリック・ガニエ氏率いるフランス代表は、4年間メジャーリーグのキャンプ場でキャンプでき、色々な強いチームと対戦できました。トップ選手はキャナム・リーグ(カナダ・アメリカの独立リーグ)等に参加できて、様々な経験を積むことができました。2014年9月にフランスで開催した吉田チャレンジでは、フランス代表は都市対抗大会で優勝した西濃運輸のチームと試合して、4番バッターのレネ・レベレットの5打点2ホーマーなどで10対5で勝ちました。

 この4年間の経験が活き、フランス代表は2017年のWBCの予選大会にも招待されました。この大会は2016年3月17日から20日まで中央アメリカのパナマで行われました。この大会の他の出場チームは、ホームチームのパナマ(IBAFの世界ランキング13位)、スペイン(17位)とコロンビア(19位)。27位のフランスは不利な立場だと思われています。
 この大会に出場した選手のうち数人はマイナーリーグに参加した選手がいます。メイン選手は次の選手です。

・アンディ・パズ(Andy Paz):フランス代表の捕手。現在唯一のマイナーリーガー。キューバで生まれ、2006年からフランスに住んでいました。フランスとキューバの両方の国籍を持ってます。2011年にオークランド・アスレチックスにドラフトされて、ルーキー・リーグとクラスAのマイナーリーグでプレーしています。
・フレデリク・アンヴィ(Frédéric Hanvi):マイナーリーグのルーキーリーグの経験の後で日本の独立リーグの経験もあります。2014年の四国アイランドリーグでホームランリーダーの2位(12本)。
・レネ・レベレット(Rene Leveret):不動の4番バッター。マイナーリーグのクラスAの経験があります。
・オーウェン・オーザニッチ(Owen Ozanich):フランス代表のエースピッチャー。2015年3月、東京ドームで行われた日本代表(侍ジャパン)対ヨーロッパ代表の試合で、唯一参加したフランス人の選手。去年はフランスリーグ史上初めての完全試合を達成し、13勝1敗の成績でした。
フェリックス・ブラウン(Felix Brown):2012年に日本の独立リーグで活躍しました。

 大会前にフランス代表は、アリゾナ州のカンザスシティ・ロイヤルズの施設で1週間のキャンプを行いました。毎日の練習以外に2つの練習試合もありました。3月10日の試合は、学生時代にエリック・ガニエ氏がいたセミノール・ステート・カレッジという大学だった。最初の2回でフランス代表は3点を許しますが、その後よく打ち、8対4で勝ちました。

 3月12日の試合は、メキシコで行う予選大会に参加するチェコ代表の試合です。各選手の経験値を上げるために、7人の投手が登板しました。攻撃では、レネ・レベレット、ダグラス・ロドリゲスと、試合前日に日本から着いたフレデリク・アンヴィの3人がホームランを打ちました。試合は9対8でチェコが勝ちましたが、もうチェコの投手が足りなかったため、フランスの最後の攻撃を行うことができませんでした。

 キャンプを終わった後で、フランス代表は米国アリゾナ州からパナマまで移動しました。(続く)

フランス通信~フランス野球・ソフトボール連盟から~
世界の野球
オーセンティックユニホーム選手着用モデル販売中
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12

PARTNERS

DIAMOND PARTNERS

  • 日本通運
  • MUFG

OFFICIAL TITLE PARTNER

  • ラグザス株式会社

OFFICIAL PARTNERS

  • JTB
  • KONAMI
  • 興和株式会社
  • 花王 SUCCESS
  • JAPAN AIRLINES
  • コカ・コーラ

SUPPORTING PARTNERS

  • LAWSONticket
  • UNIQLO
  • mizuno