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"世界の野球"フランス通信~フランス野球・ソフトボール連盟より~「WBC予選大会 フランス対パナマ」

2016年5月27日

文=ポルス・ベルトラン

 最初の試合はホームチームのパナマとの試合だった。観客は12000人ぐらい。もちろんみんなはホームチームのパナマを応援していました。フランス国内リーグの試合では数百人の観客でも珍しいので、こんな大勢の人の前で野球ができて緊張していた選手が多かった。

 先発投手は、エースのオーウェン・オーザニッチ選手です。オーザニッチ選手はすでにWBCの経験があり、2012年の大会のとき南アフリカ戦で先発投手として3回を投げて無安打に抑えました。しかし、今回の立ち上がりは悪く、最初の2人のバッターにヒットを打たれます。3番バッターのファーストゴロで1アウト走者1塁・3塁になり、4番バッターのカルロス・ルイーズ選手の登場です。カルロス・ルイーズは2006年から現在までメジャーリーグのフィラデルフィア・フィリーズのメインの捕手です。2ボール2ストライクのカウントで、ルイーズ選手はセンターに犠牲フライを打ち、パナマに先制点を奪われます。2アウトで1塁走者は盗塁を敢行しますが、捕手のアンディ・パズの強い送球のおかげでアウトになりました。

 2回、フランス代表は完全にプレッシャーに負けます。先頭バッターの簡単なショートゴロを、ショートのフェリックス・ブラウンはエラーします。次のバッターも簡単なレフトフライを打ちますが、レフトのダグラス・ロドリゲスはボールを落として、連続エラーになります。2アウトを取れたはずが、ノーアウト1塁・2塁になりました。バント成功の後で、次のバッターはセンターの前にツーランヒットを打ちます。この時点でもう3対0です。

 パナマの先発投手は、クラスAAAのパオロ・エスピーノ投手です。エスピーノは150キロのストレートを投げる右投手です。フランスのラインナップは完全に抑えられ、3回で4つの三振と5つのゴロで終わりました。
 5回、フランスの野手はやっと快音を見せます。アンディ・パズが最初のヒットを打ち、フレデリク・アンヴィが2塁打でフランスの最初の打点をあげます。しかし、パナマに追いつくことができず、パナマのルイズ選手の2つのホームラン等も加わり、パナマに2-9で敗れました。

 この試合で、フランスはプレッシャーに負けて、自分の実力を見せずに終わりました。コロンビア対スペインの試合でコロンビアは9対2で勝ったので、フランスの次の相手はスペインになります。2012年の大会で9対0で完封負けされたスペインチームに勝つために、フランスチームのレベルを上げないといけない。(続く)

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