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"世界の野球"ケニア野球、一歩一歩 元独立リーガー日本人青年監督の奮闘!「NAIROBI BASEBALL CLASSIC 2017」

2017年9月29日

文・写真=廣谷 弥咲(ケニア野球代表監督)

6月25日 決勝戦
 決勝戦は24日に勝ち上がったチーム GIANTS VS KABETE VIKINGSとなりました。GIANTSは守備力が安定しておりピッチャーも良いチームです。逆にKABETE VIKINGSはバッッティングに定評のあるチームです。
 両チーム選手の中で少ないですが私のもとで野球の練習をに参加しています。結果としてはGAIANTの優勝という事でしたが両チームとも良かったと思います。

 今回ナショナルチームのセレクションも兼ねての大会でしたが、私が見ていて伸び代のある選手がたくさんいました。その中でも走塁の面ではとにかく足が速い選手やボールを投げる力など身体能力が高い選手を見つけられたと思っています。コントロールは悪いですがもちろん練習すればコントロールも良くなります。バッティングの面ではまだまだ振り足りてないので今のケニア野球のレベルでは打てるが世界クラスで考えるとまだまだ力の無さを感じます。身体も強い選手もいますが圧倒的に弱い選手の方が多いです。

 現状、お金も無く裕福ではないので十分な食事が取れていないからです。しかし身体が小さくてもスピードがあればまたそれも武器になるので一人一人個性を活かしながらチームを作ると同時にケニア全体のレベルを上げていければと思っています。
 予定では優勝チームとナショナルチームの試合を行うはずでしたが、今回の大会にケニア駐在の日本チームとケニア大使館の方々VSケニアナショナルチームの試合を行いました。ナショナルチームのピッチャーにイニング限定ですが藤田宗一様に努めて頂きました。ケニア駐在の日本人の方にも楽しんで頂けたので良かったです。

 今回の大会を通じてケニアの野球にまた新たな1つの歴史が誕生しました。それは日本のスポンサー様の協力を得て大会を開催でき、日本からプロ野球でご活躍された藤田宗一様にも協力して頂き、また1つケニア野球が前進できたと私は思います。
 この経験をまた次に活かせるよう日々精進しながら監督である私を含め、選手一同、共に頑張っていきます。
 今後とも応援宜しくお願い致します。

著者プロフィール
廣谷 弥咲
高校、大学と野球部に所属をし卒業後プロを目指しクラブチームへ。さらなる高みを目指して渡米し、ウィンターリーグにも参加。その年愛媛マンダリンパイレーツへ入団。その後、独立リーグで腕を磨くものの、肩の怪我で現役を引退。父の仕事の関係でケニア大使館の方と知り合う機会があり、ケニア代表監督の打診を受ける。就任に迷うも、現地を見学に訪れた際に現地の選手たちとも話をし感銘を受け監督を受諾。ケニアだけにとどまらず、アフリカに野球を広げ、アフリカからプロ選手の誕生、さらにWBC、オリンピック出場を目指す!!

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