大学代表が昨日に続き強化試合(東京ガス戦)に臨んだ。
雨が降りしきる中でも投手陣は順調な仕上がりを披露。先発のマウンドを踏んだ吉田侑樹(東海大)は3回を投げ3つの三振を奪うと、2番手の濵口遥大(神奈川大)も最速150kmの速球とチェンジアップを武器に3奪三振。3番手の高橋礼(専修大)はアンダースローで相手打線のタイミングを外し、ここまで3投手はそれぞれ無失点でまとめあげた。
8回から終盤2イニングを任された4番手投手の井口和朋(東京農業大北海道オホーツク)は雨が強くなった影響もあり四死球と長短打で2失点を喫するも、善波監督は「持っていた長所が出ていたので問題ない」と評価。
野手陣は4回表に先頭打者の吉田正尚(青山学院大)がセンター方向に強い当たりの2塁打を放って出塁すると、谷田成吾(慶応大)が内野安打でつなぎ、続く藤岡裕大(亜細亜大)がライト前に安打を放ち先制。
7回にも先頭の佐藤拓也(立教大)が左中間に2塁打を放ち、続く髙山俊(明治大)はライトに大きな犠飛、代打の桝澤怜(亜細亜大)もライトオーバーの2塁打でスムーズに得点をあげた。
試合結果は2-2で引き分けたが、ここまで順調な調整ぶりを披露した侍ジャパン大学日本代表は、明日一旦チームを解散。
28日に明治大学で直前合宿に入り、29日の壮行試合(NPB選抜戦、18時30分神宮球場)を経てユニバーシアードの開催地、韓国(光州)に乗り込む。
コメント
善波監督
「投手陣はきっちりとつないでくれた。点を取られたところも(井口投手は)持っていた長所を発揮できていたので問題ない。打撃陣もヒットも出ていたし順調だと思う。個人名をあげるならば濵口。吉田(侑)もリーグ戦では調子を落としていたようだが、今日の投球を見る限り復調していると見ていいかな。」
濵口投手
「(打者6人に対して3奪三振の内容について)今日はブルペンでしっかり準備ができていたし、リリースポイントが良かった。自分の中ではチェンジアップが今日のキーポイントで、フルカウントの場面でもしっかりと投げることができた。」
佐藤選手
「(2塁打2本の活躍に)甘い球を積極的に打っていこうと思っていたことが、いい結果につながった。塁に出ることを心掛けているので、きわどいボールをカットすることができている。日本代表ではリードオフマンとしての役割をきっちりとこなしていきたい」