30日、明治大学野球場で第28回ユニバーシアード競技大会(韓国・光州/野球競技は7月6日から)に出場する侍ジャパン大学日本代表が韓国大学選抜との練習試合を行った。
試合は初回から動いた。四球と犠打で作った2死二塁のチャンスで、昨日の壮行試合で本塁打を放ち、今日は3番から4番に上がった吉田正尚(青山学院大)がライト線を破る二塁打を放ち、大学日本代表が先制。
3回には、先頭の柴田竜拓(国学院大)がレフト前安打で出塁すると、3番・髙山俊(明治大)が四球を選び、5番・茂木栄五郎(早稲田大)がレフトの頭上を越える三塁打で二者が生還。さらに桝澤怜(亜細亜大)と下石涼太(東海大)も続き、この回4得点。5回、7回、9回にも要所で得点を挙げ、計9得点。
壮行試合で善波達也監督(明治大)が課題に挙げた「打線の繋がり」が見事に発揮された。また、2番から3番へ配置転換となった髙山が4打数3安打2三塁打2打点と復調したことも明るい材料となった。
投げては柳裕也(明治大)が3回無安打、澤田圭佑(立教大)3回1安打と好投した。3番手・吉田侑樹(東海大)は連打で8回に1点を奪われたものの、最終回は三者凡退に抑え、9-1の快勝となった。
韓国大学選抜は、ユニバーシアード代表の選考に漏れた選手たちで構成されており、いわば「韓国大学B代表」のような位置づけであるチームではあったが、内容のある試合をし、ユニバーシアードに弾みをつけた。
明日は社会人の強豪・JX-ENEOSと練習試合を10時から明治大学野球場で行い、直前合宿を打ち上げる予定となっている。
コメント
善波達也監督
「(打順の組み替えについて)昨日、2番に髙山を置いて攻撃的な打線にしたかったのですが繋がりませんでしたので、今日は自由に打てる3番に置いて、当初からプランにあった柴田を2番に置きました。(先発した柳について)ボールは高かったですが、手元でボールは伸びていましたし、変化球にもブレーキが利いていて良かったですね。(選手を多く起用したことについて)明日に雨の予報が出ていたので、今日は多くの選手をバランス良く使いました。」
髙山俊外野手
「(昨日は無安打だったが)昨日は球に差し込まれていたので、タイミングの始動を早く取るように、横井人輝コーチとともに修正をしました。(3安打を放った中で)最後の打席の三塁打は、その成果が最も良く表れました。調子は上がっているので、初戦[7月6日韓国戦]にベストの状態で入っていけるようにしたいです」