第28回ユニバーシアード競技大会の野球競技、予選リーグ(プールA)最終戦が韓国・光州の光州無等総合競技場野球場で行われ、侍ジャパン大学日本代表がフランスに10-0の7回コールド勝ちし、3連勝で決勝トーナメント進出を決めた。
韓国戦、中国戦と序盤の2イニングで得点が奪えなかった大学日本代表だが、この日は初戦から打線が繋がりを見せる。
今大会好調(3試合通算打率.500)の1番・佐藤拓也外野手(立教大)がセンター前安打で出塁すると、2番・柴田竜拓内野手(国学院大)が四球で続く。すると1死後、今大会無安打だった吉田正尚外野手(青山学院大)が左中間へ先制の2点タイムリーを放つと、5番・茂木栄五郎内野手(早稲田大)も連続二塁打で続き、3点を先制。さらに6番・谷田成吾外野手(慶應義塾大)がバックスクリーン横に飛び込む2点本塁打を放ち、この回一挙5点を挙げた。
その後は、なかなか得点が奪えなかったものの、5回に山足達也内野手(立命館大)の犠牲フライ、坂本誠志郎捕手(明治大)と佐藤の連続タイムリーで4点を加え、最後は代打・藤岡裕大内野手(亜細亜大)の犠牲フライでダメ押しの10点目を挙げた。
投げては、吉田侑樹投手(東海大)が4安打を浴びながらも、6回を無失点に抑えると、最後は濱口遥大投手(神奈川大)が三者凡退に斬ってとり、「5回以降15点差、7回以降10点差でコールド勝ち」という大会規定(予選リーグのみ)により、日本が大勝。予選リーグ(プールA)を3戦全勝の首位で通過し、決勝トーナメントの準決勝進出を決めた。
準決勝は10日の12時から光州起亜チャンピオンズフィールドで、プールB2位国(※対戦相手未定)と対戦する予定となっている。
コメント
善波達也監督
「3試合連続完封勝利というのは目指すところでしたし、この日は序盤からしっかり点を奪うことができました。谷田は彼の持っている能力を出してくれましたし、投手もこの3試合で全員を使うことができました。いい形で落ち着いて決勝トーナメントに入れそうなので、彼らの力が出し切れる準備をしたいです。」
▼谷田成吾外野手(慶應義塾大)
「センター方向に強い打球をしっかり返せるように、ずっと練習してきたので、そうした本塁打を打てて良かったです。打ったのはストレートで、追い込まれていたので、ストレートを狙いつつも変化球にも対応できるようにしていました。準決勝・決勝も勝利に貢献できるような働きをしたいです。」