7月6日、ついに第28回ユニバーシアード競技大会の野球競技が韓国・光州で開幕。侍ジャパン大学日本代表は初戦から持ち味の抜け目ない野球を展開し、地元・韓国に8-0と快勝した。
大学日本代表は、3回までいずれも得点圏に走者を置きながらも得点を奪えないという歯がゆい展開でゲームの序盤を終えた。
しかし、その流れを変えたのが、北村祥治内野手(亜細亜大)の好走塁だ。
4回に2死から四球で出塁すると、続く坂本誠志郎捕手(明治大)のレフト前安打で、「抜けた瞬間に、相手レフトの深い守備位置に加え、打球が死んでいたのを確認したので」と、北村は一気に三塁へ進塁。二死一、三塁とチャンスを広げ、佐藤拓也外野手(立教大)の内野安打で先制のホームを踏んだ。また、この際に坂本も二塁からホームを陥れ、一挙に2得点を上げた。
これで勢いに乗った打線は、6回にも、代打・谷田成吾外野手(慶應義塾大)の安打を皮切りに、北村・佐藤・髙山俊外野手(明治大)のタイムリーで3点を追加し、7回にも坂本のタイムリーや相手守備陣の乱れを突いて3点を挙げた。
投げては開幕投手に起用された柳裕也(明治大)が序盤から力のある最速146キロのストレートで押して行き、韓国打線を6回2安打に抑える力投。終盤も、上原健太(明治大)、高橋礼(専修大)、田中正義(創価大)が1イニングずつをしっかり抑え、完封リレーを飾った。
明日は、11時から中国を相手に予選リーグ第2戦(光州無等総合競技場野球場)を戦う。
コメント
善波達也監督
「北村や坂本が1つ先の塁を狙う姿勢をしっかり見せてくれました。柳は合宿時から、ずっと調子を上げてきていたので先発に起用しました。緊張感のある初戦にもかかわらず、立ち上がりからしっかり投げ切ってくれました。(予選リーグで光州起亜チャンピオンズフィールドを使うのは、この日だけなので)投手も決勝トーナメントを見据えた起用ができるなど、ゲームプラン通りに試合ができました。」
田中正義投手
「(1回で2安打を許し)投球が一辺倒になってしまったり、マウンドの高さが合わないなど課題は多かったですが、決勝トーナメントに向けて、ここで経験できたことは大きかったです。ストレートのスピードガンは出ていましたが(最速154キロ)、質が良くなかったですし、相手に的を絞られてしまいました。」