今回の代表チームでは最年長、豊富な国際経験も買われて小久保裕紀監督にチームリーダーに指名された。右打者として歴代最高のシーズン打率を記録するなど、二度の最多安打、史上2人目となる両リーグでの首位打者に輝いた実績を持つ球界屈指の安打製造機だ。本塁打を放った際のパフォーマンスもチームの同僚とのハイタッチ、ならぬ“アゴタッチ”を行うなど、親しみやすい性格でも知られている。
大分工高では甲子園出場はなかったが、高い打撃技術を買われてドラフト1位で当時の横浜ベイスターズに入団した。高卒ながらプロ1年目から一軍出場も果たしたが、高校時代に骨嚢腫（骨に穴があく奇病）で左かかとを三度も手術するなど、若手時代は苦労を重ね、なかなか一軍に定着できなかった。
内野手として入団した内川だが、守備面での不安もレギュラー獲得に至らなかった原因だった。しかし、プロ7年目の07年に本格的に外野手へ転向すると、翌08年には自己最多となる135試合に出場し、日本人選手のセ・リーグ記録を更新する打率.378で首位打者を獲得。最多安打、最高出塁率のタイトルにも輝き、一躍リーグを代表するアベレージヒッターとなった。
その後は14年まで、7年連続打率3割以上を記録した。その間には10年オフにフリーエージェント権を行使して福岡ソフトバンクに移籍。移籍1年目の11年には打率.338でパ・リーグでも首位打者となり、自身初となるリーグ優勝、日本一に貢献した。14年には日本シリーズでMVPに輝き、今季は打率.286で8年連続3割を逃したが、4番打者としてチームを牽引した。
国際大会では、2009年の第2回WBCで初めて日本代表に選出。計6試合に出場して打率.333、1本塁打と打撃でも貢献したが、最も印象的だった韓国との決勝戦だった。5回の守備で、レフト線への安打をスライディングキャッチで捕球し、正確な送球で打者走者を二塁でアウトにした守備は、現地でも高い評価を受けた。
2013年の第3回WBCでも代表入りした内川は、クリーンアップの一角を任され、第2ラウンドのオランダ線で本塁打を放つなど、打率.348の好成績を残した。しかし、準決勝のプエルトリコ戦では、敗戦につながるダブルスチール失敗のミスを犯し、日本中から批判を受けた。
二度の世界の大舞台で日本代表として、「天国と地獄」を経験した内川。その「侍の重み」を知る数少ない選手だからこそ、小久保監督はチームリーダーに指名したのだ。
- 投手
- 10 松井裕樹（東北楽天） 選手紹介
- 11 菅野智之（読売） 選手紹介
- 14 則本昂大（東北楽天） 選手紹介
- 15 澤村拓一（読売） 選手紹介
- 16 大谷翔平（北海道日本ハム） 選手紹介
- 18 前田健太（広島東洋） 選手紹介
- 19 増井浩俊（北海道日本ハム） 選手紹介
- 21 西勇輝（オリックス） 選手紹介
- 22 大野雄大（中日） 選手紹介
- 24 山﨑康晃（横浜DeNA） 選手紹介
- 29 小川泰弘（東京ヤクルト） 選手紹介
- 30 武田翔太（福岡ソフトバンク） 選手紹介
- 35 牧田和久（埼玉西武） 選手紹介
- 捕手
- 27 炭谷銀仁朗（埼玉西武） 選手紹介
- 37 嶋基宏（東北楽天） 選手紹介
- 52 中村悠平（東京ヤクルト） 選手紹介
- 内野手
- 2 今宮健太（福岡ソフトバンク） 選手紹介
- 3 松田宣浩（福岡ソフトバンク） 選手紹介
- 5 川端慎吾（東京ヤクルト） 選手紹介
- 6 坂本勇人（読売） 選手紹介
- 9 中島卓也（北海道日本ハム） 選手紹介
- 13 中田翔（北海道日本ハム） 選手紹介
- 23 山田哲人（東京ヤクルト） 選手紹介
- 60 中村剛也（埼玉西武） 選手紹介
- 外野手
- 7 中村晃（福岡ソフトバンク） 選手紹介
- 8 平田良介（中日） 選手紹介
- 25 筒香嘉智（横浜DeNA） 選手紹介
- 55 秋山翔吾（埼玉西武） 選手紹介
ひかりTV ４Ｋ presents 世界野球WBSCプレミア12 侍ジャパン強化試合 日本 vs プエルトリコ
| 日程 | 球場 | カード | 戦評 | チケット | TV放送 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11/05(木)19:00 | 福岡ヤフオク!ドーム | プエルトリコ 3 - 8 日本 | レポート | 購入方法 | テレビ朝日系列 |
| 11/06(金)19:00 | 福岡ヤフオク!ドーム | 日本 - プエルトリコ | － | 購入方法 | TBS系列 |
世界野球WBSCプレミア12
| 日程 | 球場 | カード | 戦評 | チケット | TV放送 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11/08(日)19:00 | 札幌ドーム | 日本 - 韓国 | － | 購入方法 | テレビ朝日系列 |
| 11/11(水)19:00 | 天母（台湾） | 日本 - メキシコ | － | － | テレビ朝日系列 |
| 11/12(木)19:00 | 桃園（台湾） | ドミニカ - 日本 | － | － | TBS系列 |
| 11/14(土)19:00 | 桃園（台湾） | アメリカ - 日本 | － | － | テレビ朝日系列 |
| 11/15(日)19:00 | 桃園（台湾） | 日本 - ベネズエラ | － | － | TBS系列 |
| 11/16(月)19:00 | 未定（台湾） | 準々決勝 | － | － | TBS系列 |
| 11/19(木)19:00 | 東京ドーム | 準決勝 | － | 購入方法 | TBS系列 |
| 11/21(土)19:00 | 東京ドーム | 決勝 | － | 購入方法 | テレビ朝日系列 |
※台湾開催の時間は日本時間
