今季14年ぶりのリーグ優勝を果たした東京ヤクルトで、川端慎吾は「恐怖の2番打者」として初の首位打者に輝いた。13年のチャイニーズ・タイペイ戦以来となる侍ジャパンでは、卓越した打撃だけでなく、内野ならどこでも守れるマルチ選手としての期待もかかる。
市立和歌山商高では、3年春に甲子園に出場し、後に埼玉西武に入団する野上亮磨から本塁打を放った。同年には高校生の国際大会であるAAAアジア野球選手権で代表に選出され、打率.462でベストナインに選ばれた。
ドラフト3位で東京ヤクルトに入団すると、1年目からシーズン終盤に一軍昇格を果たし、プロ2試合目で初安打、初打点を記録してお立ち台にも上がった。球団史上、高卒1年目の野手が安打を放ったのは、38年ぶりの快挙だった。
その後はなかなか一軍に定着できなかったが、プロ5年目の10年途中に小川淳司監督が就任し、出場機会が増えた。小川監督は川端が入団当時の二軍監督で、高卒ルーキーの川端を積極的に起用していた。
11年には遊撃のレギュラーに定着。二、三塁も守り、この年は117試合に出場して初めて規定打席に到達した。12年には最終戦で3割到達を逃すも、打率.298を記録。この年は遊撃だけでなく、レギュラーだった宮本慎也の休養日に40試合以上も三塁を守り、さらに畠山和洋の故障時には一塁も守った。
13年のチャイニーズ・タイペイ戦で代表に選出されたが、1、2戦は守備のみの出場で、第3戦にスタメン出場したが、無安打に終わっている。14年には142試合に出場し、初めて規定打席に到達しての打率3割を記録したが、オフの日米野球では代表入りを逃している。
今季はシーズンの打撃タイトルを独占した強力打線でリーグ優勝を果たしたヤクルトだが、送りバントを極力減らす真中満新監督の方針もあり、川端は「バントをしない」2番打者として70試合に起用された。シーズンの犠打はわずか2で、195安打を放った川端は、最多安打と首位打者のタイトルを獲得した。
川端と言えば、実妹の川端友紀も埼玉アストライアに所属する女子プロ野球選手として知られている。兄と同じ遊撃手で、左の好打者である妹も、女子プロ野球リーグ屈指の安打製造機として、三度の首位打者に輝いている。日本代表としても、12、14年と2大会連続でIBAF女子ワールドカップに出場し、大会4連覇を果たしたチームの主力選手として活躍した。
プロ選手の実績としては、遅れをとった感もある兄だが、今季の活躍でリーグを代表する選手まで駆け上がった。妹に先を越された世界一を経験するためにも、川端にとってプレミア12は、大勝負の舞台となる。
- 投手
- 10 松井裕樹(東北楽天) 選手紹介
- 11 菅野智之(読売) 選手紹介
- 14 則本昂大(東北楽天) 選手紹介
- 15 澤村拓一(読売) 選手紹介
- 16 大谷翔平(北海道日本ハム) 選手紹介
- 18 前田健太(広島東洋) 選手紹介
- 19 増井浩俊(北海道日本ハム) 選手紹介
- 21 西勇輝(オリックス) 選手紹介
- 22 大野雄大(中日) 選手紹介
- 24 山﨑康晃(横浜DeNA) 選手紹介
- 29 小川泰弘(東京ヤクルト) 選手紹介
- 30 武田翔太(福岡ソフトバンク) 選手紹介
- 35 牧田和久(埼玉西武) 選手紹介
- 捕手
- 27 炭谷銀仁朗(埼玉西武) 選手紹介
- 37 嶋基宏(東北楽天) 選手紹介
- 52 中村悠平(東京ヤクルト) 選手紹介
- 内野手
- 2 今宮健太(福岡ソフトバンク) 選手紹介
- 3 松田宣浩(福岡ソフトバンク) 選手紹介
- 5 川端慎吾(東京ヤクルト) 選手紹介
- 6 坂本勇人(読売) 選手紹介
- 9 中島卓也(北海道日本ハム) 選手紹介
- 13 中田翔(北海道日本ハム) 選手紹介
- 23 山田哲人(東京ヤクルト) 選手紹介
- 60 中村剛也(埼玉西武) 選手紹介
- 外野手
- 7 中村晃(福岡ソフトバンク) 選手紹介
- 8 平田良介(中日) 選手紹介
- 25 筒香嘉智(横浜DeNA) 選手紹介
- 55 秋山翔吾(埼玉西武) 選手紹介
ひかりTV 4K presents 世界野球WBSCプレミア12 侍ジャパン強化試合 日本 vs プエルトリコ
日程 | 球場 | カード | 戦評 | チケット | TV放送 |
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11/05(木)19:00 | 福岡ヤフオク!ドーム | プエルトリコ 3 - 8 日本 | レポート | 購入方法 | テレビ朝日系列 |
11/06(金)19:00 | 福岡ヤフオク!ドーム | 日本 - プエルトリコ | - | 購入方法 | TBS系列 |
世界野球WBSCプレミア12
日程 | 球場 | カード | 戦評 | チケット | TV放送 |
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11/08(日)19:00 | 札幌ドーム | 日本 - 韓国 | - | 購入方法 | テレビ朝日系列 |
11/11(水)19:00 | 天母(台湾) | 日本 - メキシコ | - | - | テレビ朝日系列 |
11/12(木)19:00 | 桃園(台湾) | ドミニカ - 日本 | - | - | TBS系列 |
11/14(土)19:00 | 桃園(台湾) | アメリカ - 日本 | - | - | テレビ朝日系列 |
11/15(日)19:00 | 桃園(台湾) | 日本 - ベネズエラ | - | - | TBS系列 |
11/16(月)19:00 | 未定(台湾) | 準々決勝 | - | - | TBS系列 |
11/19(木)19:00 | 東京ドーム | 準決勝 | - | 購入方法 | TBS系列 |
11/21(土)19:00 | 東京ドーム | 決勝 | - | 購入方法 | テレビ朝日系列 |
※台湾開催の時間は日本時間